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中国は大丈夫か[31]日本語能力とITを買う~広がるソフトの委託開発

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2009年1月20日(火)

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中国からの輸出の伸びは急減速。モノを海外に販売して高い経済成長を続けることは難しくなってきた。今後、中国の「ソフトパワー」が経済を支える時代が来るのだろうか。

* * *

2005年3月28日特別編集版より

日本語能力とITを持つ開発拠点として注目される遼寧省大連市。ここに進出したソフト関連会社が安い労賃と豊富な人材にかける期待は大きい。

(香港支局 谷口徹也)

開発の一部を請け負う「オフショア開発」に特化

 「中国広しといえど、大連ほど日本語とIT(情報技術)両方の能力を兼ね備えた人材が豊富なところは多くない」。大連市にソフト開発拠点を持つ、NECソリューションズ中国の納富研造社長はこの地の魅力をこう語る。

 1996年設立の同社は現在、北京の本社のほか、上海、大連、広州に支社を置き、合計700人弱の社員を抱える。3大都市にある拠点が主に中国国内にある日系企業向けのシステム開発を手がけているのに対し、2001年に設立した従業員85人の大連支社は日本の拠点と連携して開発の一部を請け負う、いわゆる「オフショア開発」に特化しているのが特徴だ。

 仕様を決める「要件定義」から客先でシステムが稼働するまでのソフト開発の中で、大連支社が受け持つのは「中流工程」に当たる「製造」や「単体テスト」の部分だ。ソフトの“設計図”は日本の拠点で済ませ、それをどのようにプログラミングするかの指示書が届くところから大連の仕事が始まる。個々のソフトを完成させ、注文通り動くかを調べてから、ソフトを日本に転送する。日本ではこれらを結合させて全体の動きを確認し、客先システムへの導入を完了する。

コストは日本の3~4割安

写真、大連市

戦前に建てられた建築物が残る大連市中心部。市民は親日的で日本語を話せる人も多い。

 大連でソフト産業に携わる人の給与は、平均で3万2000円程度だ。市全体の平均が約1万6000円で、それと比べれば約2倍の高給取りだが、日本の人件費と比べればはるかに安い。もちろん、異国に拠点を設け、人材を育成するにはコストがかかるし、開発中も修正や入念なすり合わせなどのロスが増えるが、同じ作業ならおよそ日本より3~4割安くなるという。全工程の約3割を任せるNECの場合、全体では1割前後安くなる計算だ。

 日本と中国の間でやり取りをする“公用語”は日本語だ。最終ユーザーは日本企業で、組み込むコンピューターの基本ソフト(OS)も日本語、NECの日本側で上流、下流工程を受け持つのも日本人だからだ。

将来の中国市場にも布石

 中国東北部の最南端に位置する大連は歴史的にも日本と関係が深い。大連のある遼寧省と吉林省、黒竜江省の中国東北3省は日本語を話す人が多く、日本市場をにらみつつ中国有数のIT拠点に育て上げるのは大連市政府の意向である。例えば、大連外国語学院は約9000人のうち、日本語学院の2000人を含めて合計4000人が日本語を学ぶ。この大学では、昨年からIT学部を新設した。

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