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リアリストで固めた新チーム

2009年1月22日(木)

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 米民主党のバラク・オバマ氏が1月20日の正午(現地時間)、第44代のアメリカ合衆国大統領に就任した。建国後、初めて黒人の血を引く大統領の誕生に際し、米国民はこれまでにないほど賑やかな記念式典を開催し、国を挙げて祝った。

 この華やかなイベントや期待に胸を膨らませる米国民の模様などはテレビに任せるとして、本コラムでは、ワシントンでのお祭りの熱気とは少し距離を置き、冷静にオバマ新政権の外交・安全保障政策について分析していきたい。

 「政権の外交政策の方向性は、通常その人事に表れる」と言われている。だとすると、オバマ政権の外交・安全保障チームの顔ぶれからは、新政権の外交ビジョン、その実現手法が読み取れるはずだ。

 これについて3回に分けてじっくりと見ていきたい。

安全保障分野は超党派で行く

アフガニスタンの米大使館でスピーチを行う、ロバート・ゲーツ米国防長官。(c)AFP/Paul J. RICHARDS

アフガニスタンの米大使館でスピーチを行う、ロバート・ゲーツ米国防長官。(c)AFP/Paul J. RICHARDS

 外交・安全保障チームの主要メンバーとして早々と決まったのが国防長官職であり、「現職のロバート・ゲーツ氏を続投させる」というものだった。ゲーツ国防長官の続投案は、オバマ氏が当選する前からその可能性が論じられていたので、驚くようなものではなかった。

 しかし、オバマ氏の側近グループの中には、ゲーツ氏に反対する声も強く存在した。特にオバマ氏が公約として掲げてきた「イラクからの米軍戦闘部隊の16カ月以内の撤退」案に、ゲーツ氏が当初消極的だったこともあり、一時は「ゲーツ氏再任の可能性は10%以下だ」と話す側近もいた。

 ゲーツ氏の続投に関しては、民主、共和両党の外交・安全保障問題を専門とする議員グループから、オバマ氏に対して相当の圧力があったことが伝えられている。議会の外交・安保関係の重鎮や元将軍等の軍関係者からの強い要請を受けて、オバマ氏は「安全保障分野は超党派で行くこと」を印象づけた。

 しかも、ハンドリングの難しいイラクからの米軍撤退への道を確実に進めていくためにも、ゲーツ氏に継続して国防長官を務めてもらうことを決めたようである。

省内、CIA、議会、国務省と関係改善に成功

 ゲーツ氏は、2006年秋の中間選挙で共和党が大敗したことを受けて、ドナルド・ラムズフェルド氏から国防長官職を引き継いだ。ラムズフェルド氏の強烈なキャラクターの後だっただけに、この謙虚で控えめな仕事人はメディアの注目をほとんど浴びることがなかった。だが、国防長官に就いてからのゲーツ氏の働きには、目を見張るものがあった。

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「リアリストで固めた新チーム」の著者

菅原 出

菅原 出(すがわら・いずる)

ジャーナリスト/国際政治アナリスト

アムステルダム大学政治社会学部国際関係学科卒。在蘭日系企業勤務、ジャーナリスト、東京財団リサーチフェロー、英国危機管理会社役員などを経て、現在、国際政治アナリスト

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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