発展途上国の子供すべてにノートパソコンを提供するという意欲的な運動を展開する「OLPC(One Laptop Per Child)」という非営利組織がある。OLPCはハイテク業界のビジョナリー(ビジョンを持ったカリスマ的指導者)、米マサチューセッツ工科大学(MIT)のニコラス・ネグロポンテ教授が提唱した構想だ。
支援対象である5〜12歳の人口が1億1000万人を占めるインドは、OLPCにとってぜひともこの運動を推進したい地域である。
OLPCインド支部を指揮するサティシュ・ジャー委員長にとって、子供と関わるこうした運動には馴染みがあった。1980年代に妻のアミタがインドのポリオ撲滅運動に参加、この活動でポリオに苦しむ子供の数は、わずか数年で60万人以上から約10万人に減少したからだ。

2008年1月16日、インド・ムンバイの北75キロメートルにある街カイラートの学校で、米非営利団体One Laptop Per Child(OLPC)から贈られたノートパソコンをのぞき込むニワトリ ©AFP/Pal PILLAI
「OLPCの活動もこれと同じで、無知に対する予防接種だと考えている」とジャー氏は話す。子供に配布するのは「XO」と呼ばれる低価格のノートパソコン。米OLPCはインターネット通販大手アマゾン・ドット・コムと提携し、ユーザーがどこかのノートパソコンを1台購入するごとにXOノートが1台寄付されるというプログラムを展開している。
次ページ以降は「日経ビジネスオンライン会員」(無料)の方および「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみお読みいただけます。ご登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。









