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イラン攻撃、早くも訪れる最大の危機

2009年1月27日(火)

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 バラク・オバマ政権で外交アドバイザーの1人に指名されているリチャード・ハース外交問題評議会(CFR)会長は、オバマ大統領が就任した1月20日に、新大統領に対する米国民の期待があまりに大き過ぎることに触れて、次のようなコメントを出している。

 「オバマ大統領にとってこの期待は問題にもなり得る。なぜなら彼がこのすべての期待に応えることは極めて難しいだけでなく、いくつかの問題に関しては全く(期待に沿うことが)不可能だからである」

ケタ外れな制約

 その理由の1つは、オバマ大統領が「ケタ外れな制約」に直面しているからであり、100年に1度と言われる経済不況の他にも、ハース氏は次のような問題を挙げている。

イランの最高指導者アリ・ハメネイと、その前に展示されたミサイル

イラン・テヘラン南部の広場に掲げられたイランの最高指導者アリ・ハメネイと、その前に展示されたミサイル

©AFP/ATTA KENARE

 「数々の国際的な危機が新大統領を容赦なく待ち受けている。イスラエルとパレスチナは紛争を続けている。イラクの状況は改善しているものの安定には程遠い。オバマ大統領は数週間以内にイランの核施設を攻撃するか、もしくは核兵器を製造する能力を持ったイランと共存するという選択を迫られることになるかもしれない」

 「アフガニスタン政府は復活を遂げるタリバンとの闘争に負けつつある。10基以上の核兵器をすでに保有し世界で最も危険なテロリストを国内に抱えるパキスタンは、失敗国家に陥る危険性があり、核武装した北朝鮮も同様である」

 暗澹たる国際安全保障環境の現実である。

オバマ政権の最大の危機

 ここでハース氏が、「数週間以内にイランの核施設を攻撃するか、もしくは核兵器を製造する能力を持ったイランと共存するという選択を迫られる」可能性を示唆した点は重要である。

 ハース氏は第1期のジョージ・ブッシュ政権で国務省政策企画室長としてコリン・パウエル長官(当時)を支えた現実主義者の穏健派であり、「対テロ戦争」後の国務省の「統合戦略」を推進した中心人物である。

 もちろん対イラン強硬派ではない。しかし、このハース氏の認識は「イランが核兵器を製造する能力を持つ」ことになるタイムリミットが、2009年の早い段階に訪れることを意味しており、オバマ政権にとっては最大の危機になると思われる。

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「世界鑑測 菅原出の「安全保障・インサイド」」のバックナンバー

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「イラン攻撃、早くも訪れる最大の危機」の著者

菅原 出

菅原 出(すがわら・いずる)

ジャーナリスト/国際政治アナリスト

アムステルダム大学政治社会学部国際関係学科卒。在蘭日系企業勤務、ジャーナリスト、東京財団リサーチフェロー、英国危機管理会社役員などを経て、現在、国際政治アナリスト

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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