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ソニー、営業赤字転落で路線変更

ストリンガーCEO、トップダウン方式による強化を表明

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2009年1月29日(木)

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Kenji Hall (BusinessWeek誌、東京支局テクノロジー担当記者)
米国時間2009年1月22日更新 「Sony Ramps Up Its Reform Efforts

 ソニー(SNE)の業績不振は、ハワード・ストリンガーCEO(最高経営責任者)に“いい上司”という看板を返上させるほど深刻だ。

 英国ウェールズ生まれで米国市民権を持つストリンガーCEOは、その魅力的な人柄と才覚によって、多少のリストラ策については社員の理解を得ていた。それが突然、より徹底したリストラ路線に転換し始めた。消費の低迷と急激な円高で、ソニーはストリンガー氏がCEOに就任した3年半前と変わらない状況に追い込まれたのだ。

 ソニーの将来はストリンガーCEOの実行力にかかっている。1月22日、ソニーは昨年の10月に引き続き、2009年3月期業績予想の下方修正を再度発表。営業損益を2000億円の黒字から2600億円の赤字へと修正し、14年ぶりの営業赤字に転落する見通しを示した。前年比1.4%増と見込まれていた売上高も、同13%減の7兆7000億円に下方修正された。

 ストリンガーCEOは、損失見込みの“相当部分”がソニーの意のままにならない要因によるものだとしている。円高で海外収益が大幅に目減りしているのは、トヨタ自動車(TM)やホンダ、パナソニック(PC)、シャープといった多くの日本の大手輸出企業にも言えることだ。しかし、売り上げの8割を海外市場で稼ぐソニーにとっては、その痛手は特に大きい。株式相場の下落により、世界中で巨額の投資を行う保険・銀行部門の業績も落ち込んでいる。

ソニーの弱点はソフトウエア

 ストリンガー氏自身も、2005年半ばに着手した従来の再建策の成果は不十分で、高い固定費や、非効率なサプライチェーン、部門別の縦割りによる弊害がまだ残っていることを認める。

 さらに、一流家電といったハード面と、大ヒット映画やテレビ番組、音楽といったソフト面の両方を併せ持つという“強み”がありながら、これらを融合して成功に結びつける枠組みが整っていない。オンラインサービス用のソフトウエア開発で後れを取っていることがその要因だ。

 「ソニーには旧態依然とした体質が多くの面で残っており、新しさが足りない。そのため、不利な競争を強いられることがままある」と、ストリンガーCEOは東京の世界本社で開催された記者会見で語った。「ネットワークサービスを含めた事業展開の道を見いだす必要がある」。

 ストリンガーCEOは、これまで決算関係の記者会見に出席したことがなかった。それが今回、中鉢良治社長および大根田伸行CFO(最高財務責任者)とともに壇上に登ったことからも、ソニーが直面する問題の深刻さがうかがえる。

 ソニーは12月に経費削減、数千人規模の人員削減、世界中に57カ所ある工場のうち5~6カ所を閉鎖する計画を発表したばかりだ。今回、ストリンガーCEOは、意思決定の方式を従来の合意形成方式から、より迅速なトップダウン方式に変える必要性を強調し、「当社は新製品の導入に遅れが目立った。今後、こうしたことは許されない」と語った。

コメント3件コメント/レビュー

ソニーの研究開発部門とお付き合いした経験から言わせてもらうと、技術者のモチベーションが低いと言うことではないでしょうか。優秀な頭脳の集団でありながら危機感がない。特に、部課長さんの意識が甘い。こんな事では、部下も気合いが入らないのではと感じたことが多々ありました。それから、利益を出すことに汲々として、独りよがりとなり、顧客のニーズを良く吸収していないことです。液晶テレビにしてもそうです。NTSCカラーの範囲でよいのにカラー範囲がNTSC120%だ130%だ等とよけいなことをやっている。やらなければならないのは、動画追従性を改善し、コントラストをあげ、階調性を高めることではないですか。32インチくらいまでは我慢できますが、それ以上のサイズの液晶テレビは、テレビの必要性能から見ると、極めて商品価値が低い。(単なるディスプレイとして使用するなら別ですが)パネルを外部購入しているのに、大型のものをなぜプラズマにしないのか疑問です。多分、日本以外では、うるさいことを言わないからでしょうが。デジタル一眼レフカメラでも、α900、α700クラスでは、ニコンは同じソニー製のセンサーを使っているのに14ビットRAW出力が出来るのに、ソニーのものは12ビットRAW出力しかできない。このクラスでは、キャノンや富士写真も14ビットRAW出力を採用している。高性能なミノルタのレンズ資産を引き継ぎ、ツアイスの高級レンズをそろえても、肝心のソニーのオプトロニクス技術を、顧客のニーズに合わせ切れていない。ソニーが開発元のBDさえも、他社に押され気味である。音響機器、映像機器、コンテンツのシステム化についても、筆者の言われるように総合的な戦略が他社より出来ていない。往年のように、ソニーらしい、ぴりっとしたところを見せてほしいものである。(2009/01/29)

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ソニーの研究開発部門とお付き合いした経験から言わせてもらうと、技術者のモチベーションが低いと言うことではないでしょうか。優秀な頭脳の集団でありながら危機感がない。特に、部課長さんの意識が甘い。こんな事では、部下も気合いが入らないのではと感じたことが多々ありました。それから、利益を出すことに汲々として、独りよがりとなり、顧客のニーズを良く吸収していないことです。液晶テレビにしてもそうです。NTSCカラーの範囲でよいのにカラー範囲がNTSC120%だ130%だ等とよけいなことをやっている。やらなければならないのは、動画追従性を改善し、コントラストをあげ、階調性を高めることではないですか。32インチくらいまでは我慢できますが、それ以上のサイズの液晶テレビは、テレビの必要性能から見ると、極めて商品価値が低い。(単なるディスプレイとして使用するなら別ですが)パネルを外部購入しているのに、大型のものをなぜプラズマにしないのか疑問です。多分、日本以外では、うるさいことを言わないからでしょうが。デジタル一眼レフカメラでも、α900、α700クラスでは、ニコンは同じソニー製のセンサーを使っているのに14ビットRAW出力が出来るのに、ソニーのものは12ビットRAW出力しかできない。このクラスでは、キャノンや富士写真も14ビットRAW出力を採用している。高性能なミノルタのレンズ資産を引き継ぎ、ツアイスの高級レンズをそろえても、肝心のソニーのオプトロニクス技術を、顧客のニーズに合わせ切れていない。ソニーが開発元のBDさえも、他社に押され気味である。音響機器、映像機器、コンテンツのシステム化についても、筆者の言われるように総合的な戦略が他社より出来ていない。往年のように、ソニーらしい、ぴりっとしたところを見せてほしいものである。(2009/01/29)

下記の方のコメントが非常に参考になった。なるほど、するとソニーはアップル並みの人員にリストラして、ソフトとデザインの会社になって生き残るという手もありますね。製造部門は、鴻海あたりに売却してしまうといいのかもしれません。(2009/01/29)

う~ん、この業界やビジネスを知らない思いつき提案を記事として載せるのは、馬鹿げているとしか言えない。ブランドとデザインとSCMやセンスの良い広告で、製造会社を維持し続けるなんて、出来る訳も無い。 その昔、GEやフィッシャーやゼニス他の米国TVメーカーが辿った道を辿れと言うのでしょうか? MACの成功は、巨大企業を支えるもので、その成功の秘密は外形デザインに有るとでも言うのでしょうか? その様な戦術を採用したとたん、時代の要請に答えられないエレクトロニクス・メーカーへ進む事となり、環境変化によって業界から退場してしまう事になります。ソニーの苦悩は、AV製品がデジタル化技術にて、よりコモディティー化して行く中で、次のブルーオーシャンとなる商品分野や技術分野が見つけられていない事です。10年前のソニーであればTVやウォークマンの売れ行きで会社を支えられたのでしょうが、今の企業規模では、単発商品のヒットでは支え続けられないのです。それらが、デジタルコンポーネンツ(半導体や部品・素子)に対する巨額の投資を支える好循環とはならず、撤退している最中なのが今の状況でしょう。(2009/01/29)

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