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インドIT大手が犯した6つの大罪

ITアウトソーシングの雄、サティヤムを腐敗させたラジュ会長

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2009年1月30日(金)

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「サティヤムの6つの大罪」

「まるでトラの背に乗って、そのトラに食われずに降りる方法が分からないような状態だった」。ITアウトソーシング大手、サティヤム・コンピュータ・サービスのラマリンガ・ラジュ前CEO(最高経営責任者)兼会長は、粉飾を告白して辞意を表明した1月7日の取締役会宛てに書いた5ページにわたる手紙の中で、自らの置かれた状況をこう表現した。

サティヤム創業者のラマリンガ・ラジュ前会長。今年1月7日、粉飾を告白し辞意を表明した。写真は2006年7月、ハイデラバードでの記者会見の様子。©AFP/NOAH SEELAM

サティヤム創業者のラマリンガ・ラジュ前会長。今年1月7日、粉飾を告白し辞意を表明した。写真は2006年7月、ハイデラバードでの記者会見の様子。©AFP/NOAH SEELAM

 手紙でラジュ氏が明らかにしたのは、サティヤムの現預金は底を突いていたばかりか、売上高も誇大に報告していた事実だった(株価をつり上げるため利益を水増ししたと見られる)。粉飾された決算書では売上高、利益、手元資金が700億ルピー(約1300億円)以上も水増しされていたとあって、サティヤム事件はインド経済史上最大のスキャンダルと見なされている。

 粉飾を公表する前にラジュ氏は、非関連業種の企業2社を買収しようとして失敗し、投資家や株主の激しい怒りを買った。ラジュ氏はそのことについて「架空の資産を実物資産で穴埋めしようとする最後の試みだった」と言い訳している。

 政府はサティヤムの取締役会の解散を指示し、1月10日に予定されていた取締役会は中止となった。政府は10人の取締役を任命し、新たな取締役会が早急に開かれる見通しだ。

 (注)1月末時点で6人の取締役を任命し4回の取締役会を開いている。

 ラジュ氏がトラから降りたにせよ転がり落ちたにせよ、今回の事件によって同社の5万3000人の従業員と株主の生活に多大な影響を与え、インドのITアウトソーシング事業のイメージを傷つけたのは確かだ。

 サティヤムは以下に説明するように6つの大罪を犯した。そのつめ跡は大きい……

1.身勝手でハイリスクな買収提案

 2008年12月16日、ラジュ氏は2件の買収案件について取締役会の承認を得たと発表した。「メイタス・プロパティーズの全株式と、メイタス・インフラ株式の51%を買収する……。厳しい市場環境下での両社の買収は将来的に大きなメリットとなり得る」――。取締役会は買収計画をこう受け止めた。

 しかし、残念ながら投資家は、この買収提案に正反対の見方を取り、サティヤムの株価は急落した。同社の株式の60%余りは外国人機関投資家やミューチュアルファンド(投資信託)、保険会社が保有している。

 これらの投資家は買収計画にすぐさま激しく反発し、「ラジュ一族の設立した非関連業種の企業買収を強引に推し進めることは厚顔無恥な行為であり、資金力のある企業(サティヤム)から一族が所有する別の企業に資金を移動させるための試みに過ぎない」と批判した。

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