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解氷進む北極圏、領有権争いが過熱

北極海の海底下に眠る原油・天然ガスは誰のもの?

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2009年2月4日(水)

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Arik Hesseldahl (BusinessWeek.com記者)
米国時間2009年1月28日更新 「Who Owns Rights to Melting Arctic?

 氷に覆われた北極海を経由して欧州とアジアを結ぶ伝説の北西航路。探検家たちはこの航路を発見しようと、4世紀近くも北米の最果ての海を探し回ってきた(北極圏の地図が原文記事にあります)。

 大西洋から太平洋への北極海経由の航海に初めて成功したのは1905年。ノルウェーの探検家ロアール・アムンゼンが3年かけて成し遂げた偉業だった。だがそれ以降、この北西航路を通った船舶は200隻に満たない。北極の氷に衝突する危険性が高いためだ。

 それでも、北西航路開拓への期待は依然として高く、北極圏を巡る大きな国際論争の中心問題にもなっている。地球規模の気候変動が起きていることは、今やほぼ確実視されており、地球温暖化が現実のものであれば、北極海の海氷は今後数十年で減少し、航海が容易になるだろうと考えられている。

 氷は一年を通して減少し続けると予想する専門家もわずかながらおり、氷が減れば航海時間と距離が短縮されると期待される。日本から英国までの航海距離はパナマ運河経由では約2万キロメートルだが、北西航路を使えば1万4000キロメートル未満で済むため、航海期間を14日短縮し、航海費用が抑えられると見込まれている。

カナダは領海権を主張

 では、北西航路はどの国に帰属するのか。現在航行可能な数少ない北西航路は実質的に全部カナダ領の島々の間を通っている。そのため、カナダはその部分の北西航路は自国の領海内だとし、カナダの承認なしには航行できないと主張している。

 この主張を巡りカナダと米国の間にちょっとした諍いが生じている。ジョージ・W・ブッシュ前米大統領は任期終了の数日前、北極圏に関して大胆な国家安全保障大統領令を出し、北西航路は「公海」だと断じた。つまり、米国(理論上はあらゆる国籍)の船舶は、ほかの公海上と同じように北西航路を航行できるという主張だ。この大統領令は、北極圏での軍事プレゼンス強化を推進するカナダのスティーブン・ハーパー首相への痛烈な反論と受け止められている。

 カナダは1970年代から、北西航路は「公海」ではなく自国の「領海範囲」だという見解を示してきた。北極圏問題の専門家、カナダ・カルガリー大学のロブ・ヒューバート准教授(政治学)によると、これまで北西航路を航行した180数隻の外国船舶のうち3隻を除く全船舶が、大抵は砕氷船の出動要請という形で、カナダに航行の承認と支援を求めてきた。

 こうした事実もカナダの領海主張を後押ししているとヒューバート准教授は言う。「北西航路の航行ノウハウを持ち、航路の状態を熟知している国はカナダだけだ」。

 1月9日にブッシュ大統領(当時)が北極圏の安全保障に関する大統領令を発布するまで、米国とカナダは長年、見解の相違を黙認してきた。

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