• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

中国は大丈夫か[52]異国の「かんばん方式」に隠れた主役~トヨタ中国生産方式(2)

  • 日経ビジネス

バックナンバー

2009年2月19日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 1月の国別新車販売で、中国が史上初めて米国を抜いたもようだ。金融危機の影響で中国の販売にも陰りが見えているものの、日本車メーカーは総じて健闘している。今に至るまでには、裾野産業を現地で根づかせた部品メーカーの奮闘があった。

* * *

2002年9月16日号より

 2002年10月8日、トヨタ自動車は中国における初の乗用車合弁生産を始める。政府の認可が簡単には下りず、進出表明から8年経って実現した悲願だ。生産拠点となる天津市には日系部品メーカー20社以上が集結する。トヨタの要請で先行進出したものの、その多くが苦難の日々を過ごした。異国で実現する「かんばん方式」の隠れた主役は部品メーカーだ。

(谷口 徹也=香港支局)

富士通テン

 富士通、トヨタ系のカーオーディオメーカー、富士通テン(神戸市)は天津市の拠点を輸出基地と位置づけて、順調に拡大してきた。

 合弁会社である天津富士通天電子の設立は95年で、トヨタ系部品メーカーが相次いで設立された「第1次ラッシュ」のさなかだった。とはいえ、自動車の機構部品ではない電機電子系の製品で、トヨタの要請もなかったことから、自主判断による進出である。

生き延びるため方針を転換

天津富士通天電子の堀場三慶総経理

輸出拠点に関して業績は好調(前列左が天津富士通天電子の堀場三慶総経理)

 「当初は、製品の100%を中国内で販売し、そのうちトヨタ関連向けで3分の1を占める構想だった。しかし、生き延びるために途中で方針を転換して、輸出中心にした。当時、中国内のビジネスは売上金の回収が難しいなど問題が多かったからだ」と堀場三慶総経理は進出時のいきさつを話す。

 T-1の約9割に同社製品が搭載されるなど、今年に入って国内向けの生産が始まるが、昨年までは100%が輸出向け。2002年度の売上高は3年前の2倍以上の約120億円を見込む。今年、資本金を約5割積み増して追加の設備投資を実施した。その資金のすべてを内部留保で賄ったほどだ。

 現在、CDデッキは年間180万セット、スピーカーは100万セットを作る。単に低価格品の価格対応だけでなく、最近では付加価値の高い製品の生産移管も進んでいる。昨年は日本の同社工場から1年遅れで6連奏式のCDチェンジャーを作り始めた。今年4月には、心臓部となる光ピックアップ部品を含めてDVDプレーヤーの生産を日本とほぼ同時に立ち上げた。

改善のアイデアをすぐに実行に移せる

 コストの安い労働力を確保しやすい利点を生かして、工場は24時間稼働が原則。労務費の約1割を報奨金に回し、生産量や品質維持の目標達成に応じて、グループ単位や個人に支給してきた。「部品保管のラックや補助的な生産設備は日本と比べて約半額だから、従業員による改善のアイデアをすぐに実行に移せるのが強み。社内体制や品質レベルは昨年、日本並みに追いついた」と堀場総経理は話す。

 今年は国内販売が約2%となる見込みだが、3年後をメドに20%まで引き上げる計画だ。堀場総経理の目には中国市場における競争激化はチャンスと映る。コスト競争力をつけて低価格を実現すれば、これまでと違って完成車メーカーも系列にとらわれない調達を拡大すると予想されるからだ。

中国国内向けはわずか3.1%

矢崎総業

 輸出先行で拠点の立ち上げ期を乗り切ってトヨタの進出を待ち受けた点では、自動車向け組み電線で世界トップクラスの矢崎総業(東京都港区)も富士通テンと同じだ。

 1988年に天津矢崎汽車配件を設立。天津市内では初めて認められた海外独資だった。米クライスラー(現ダイムラークライスラー)向けの製品から始め、92年に始めた日本向け輸出が大半を占める輸出拠点である。中国国内向けは3.1%しかない。

コメント0

「日経ビジネスが描いた日本経済の40年」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長