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赤字転落のレノボ、夢のコンビは解消

米国人CEOが辞任、中国人コンビが再登板

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2009年2月14日(土)

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Frederik Balfour (BusinessWeek誌アジア特派員、香港)
Bruce Einhorn (BusinessWeek誌香港支局、アジア地域担当エディター)
米国時間2009年2月5日更新 「Lenovo CEO Is Out; Chinese Execs Return

 中国のパソコン最大手レノボ・グループ(聯想集団)の楊元慶会長とウィリアム・アメリオCEO(最高経営責任者)の両氏は、同国初の本格的な世界ブランド構築を目指す、夢のコンビと目されていた。

 楊氏は中国の地方出身で、コンピューター科学を専攻し、40歳にして同社会長に就任。アメリオ氏は米国人で、米デル(DELL)のシニアエグゼクティブから同社CEOに転身した。両氏とも、同社が米IBM(IBM)のパソコン部門を買収した後の2005年の就任だった。

 楊氏は戦略策定に重点を置く一方、アメリオ氏は製造面を担当し(BusinessWeek.comの記事を参照:2006年12月11日「China's First Global Capitalist」)、中国市場での成功を足がかりとして、世界市場で米ヒューレット・パッカード(HP、HPQ)やデルなどの有力企業に勝負を挑む、野心的目標を目指した。

 しかし夢は現実とならなかった。2月5日、レノボは2008年10~12月期の決算が9700万ドル(約87億3000万円)の赤字となったことを発表。パソコン業界が苦境にあえぎ、競合相手に苦戦を強いられている中、前年同期の1億7200万ドル(約155億円)の黒字から大きく転落する結果となった。売上高は36億ドル(約3240億円)で、前年同期の45億ドル(約4050億円)から20%の減少だった。

 併せて同社は、アメリオ氏がCEOを辞任し、楊氏が後任に就くことを発表。アメリオ氏は“顧問的立場”で9月までは同社に残るという。同社が苦境に立つ中での退任となるアメリオ氏だが、声明の中で「チームとして残した成果に満足している」と述べた。

 レノボはこの日、もう1つ重大な経営陣の交代も発表した。同社創業者で、IBMのパソコン部門買収後に会長を退いた柳伝志氏が、同職に復帰することになるという。CEOに就く楊氏も、2001~04年以来の返り咲きとなる。両氏の再登板は、現在の同社にとって中国が最大の頼みの綱であることをはっきりと物語っている。

 柳氏は報道向け発表資料の中で、「レノボは国際舞台で成功を収めてきた。だが、現在の重要な局面において、我々は、当社の世界的事業及び成長戦略の基盤となる中国事業に特に重点を置く構えだ」と述べている。

市場シェアは4位に転落

 レノボがIBMのパソコン事業買収を打ち出した当初は、IBMの世界的な販売網と上級幹部の力を生かして、レノボを世界的に広めたいとの目論見があった。だが、その戦略は功を奏さず、買収完了の時点で世界第3位のパソコンメーカーだった同社は、現在、HP、デル、さらにかつては好敵手と見なされた台湾のエイサー(宏碁電脳)に続く第4位に転落している。

 米市場調査会社IDCが発表した2008年第4四半期の市場シェアによると、第3位のエイサーは11.8%で、第2位のデルに迫りつつある(BusinessWeek.comの記事を参照:2009年1月15日「Acer Closes In on Dell's No. 2 PC Ranking」)。

 一方、第4位のレノボは7.3%と大きく引き離されている。米JPモルガン(JPM)香港のアナリスト、チャールズ・グオ氏は、「レノボの事業は順調とは言えない」と話す。

 世界的な景気後退の波はパソコンメーカー各社に及んでいるが、企業向け販売への依存度が高いレノボは、中国以外の市場での影響が特に大きい。企業各社でIT(情報技術)関連支出の削減が続く中、同社が2月5日に発表した業績によると、昨年10~12月期の米国での出荷台数は6%減と、業界平均の倍の落ち込みだった。

 「ネットブック」と呼ばれる小型ノートパソコンを発売したのも昨年秋で、ライバルに1年近く後れを取った。エイサーが売り上げを伸ばした要因もネットブックだ。「ネットブックは一般消費者を対象とした製品だ。レノボは一般消費者に主眼を置いていなかった」と、豪投資銀行大手マッコーリー・グループのシンガポールのアナリスト、パトリック・ヤウ氏は指摘する。

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