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中国は大丈夫か[55]日本型システムが崩れる~誤解だらけの「世界の工場」(2)

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2009年2月24日(火)

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 生産拠点としての中国を語る時、多くはこんな言葉が用いられた。「労働集約型の産業」「大量生産品を移管」「賃金は日本の20分の1」…。誰も異論を挟むことのなかったこれらの枕詞は、説明の道具としては便利だ。しかし、実態はそんなに単純ではなかった。

* * *

2004年2月2日号より

 中国の輸出の約3分の1を占める広東省。ここで事業を立ち上げ、そして根づかせようと奮闘している日系の中小企業を中心に、改めて中国のモノ作りの現場を歩いてみた。そこで目の当たりにしたのは「通説」を覆す現実の数々だった。

(香港支局 谷口 徹也)

【ウソ】日本型システムが生きる → 【ホント】系列崩れて勝機拡大

 広東省広州市が自動車の一大生産地になろうとしている。ホンダと日産自動車が完成車の合弁工場を持つこの地で1月、トヨタ自動車も合弁でエンジン工場に着工した。トヨタは近々完成車の合弁発表も見込む。日本の3大メーカーが揃う。

 自動車は1台で約2万点の部品を要する裾野の広い産業だ。広州市には日系の部品メーカーの進出も相次いでいる。だが系列ごと中国に移植されるかと言えば、様子はかなり違う。

 マツダ系の自動車用シートメーカー、東洋シート(本社広島県海田町)は深セン市に工場を持つ。ここで作っているのは、マツダではなくホンダの合弁会社、広州ホンダが昨年9月に生産を開始した「フィットサルーン(日本名フィットアリア)」向けの部品だ。

 「マツダや親会社である米フォード・モーターの工場は広東省にない。ここに立地したのは、引き合いがあればどのメーカーへも供給します、という意思表示だ」と岡田正登副総経理は意欲を示す。フィットサルーンは今年上半期にも年産16万台ペースに乗り、東洋シートの深セン工場は増産対応に追われる毎日だが、既に日産からも供給の打診が来ている。新工場の建設も視野に入れながら対応を検討している。

 完成車メーカーは現地で部品を供給できるメーカーを必死で探している。中でも日系は品質、納期などの面で頼れる存在だ。ここでの取引には、日本の系列は全く関係がない。

中国に日系の鋳造メーカーは少ない

 マツダ系2次部品メーカーでワイヤハーネス関連のシージーケー(CGK、本社広島市)も昨年4月、東莞市に工場を持った。まだ輸出が中心だが、狙いは日系3大メーカー。織田慎二総経理は「商社や1次部品メーカーの紹介で持ち込まれる商談は多いが油断はできない。この地域に多い電機部品メーカーが新規参入してくる可能性が高い」と言い、系列のみならず、業界の垣根まで崩れると見る。

 アルミ鋳造成型のエヌエスシイ(NSC、本社大阪府東大阪市)は、日本で得意先だった船井電機の中国進出に合わせて1995年に東莞市に工場を設けた。主力製品はVTRのヘッドドラム。進出当初は月産30万セットだったが、船井の生産増とともに今は150万セットまで拡大した。

 2003年から始めたのが広州ホンダ、フィットサルーンの部品である。ハンドルの動きをタイヤに伝える部分のアルミ製ケースを受注した。専用設備を導入し、満を持しての挑戦である。

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