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米ケーブル王マローン氏、得意の戦略

衛星ラジオ局シリウスXMに出資、衛星放送業界の帝王に君臨か

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2009年2月24日(火)

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Ronald Grover (BusinessWeek誌、ロサンゼルス支局長)
Olga Kharif (BusinessWeek.comシニアライター、オレゴン州ポートランド)
米国時間2009年2月17日更新 「John Malone: King of Satellite?

 ジョン・マローン氏(67歳)は、複数のケーブルテレビ(CATV)局を統括する米テレ・コミュニケーションズ(TCI、後に米通信大手AT&Tに売却)を業界最大手に育て上げた功労者だ。最も波に乗っていた1990年代には、不振にあえぐCATV業界の雄として「ケーブル王」の名をほしいままにしていた。そんなマローン氏が次に狙うのは、「衛星放送業界の帝王」の座かもしれない。

 マローン会長率いる米メディア投資会社リバティー・メディア(LMDIB)は、経営破綻の危機に瀕する米衛星ラジオ大手シリウスXMSIRI)に総額5億3000万ドル(約500億円)を出資することで合意した。シリウスの衛星を介したテレビ、ラジオ、ブロードバンド通信サービスの利用契約者数は3700万を超える。今回のシリウスへの出資で、リバティーは衛星放送業界に対して大きな影響力を持つことになる。

 リバティーのグレッグ・マフェイCEO(最高経営責任者)は、「シリウスXMとその事業、経営陣には感服していた。金融、自動車業界が苦境にある中、加入者数、売り上げの双方を伸ばしており、利用者にとってシリウスXMが“必須のサービス”となっていることがうかがえる」と声明で述べた。

 シリウスXMは昨年、シリウス・サテライト・ラジオとXMサテライト・ラジオという経営基盤の弱い米衛星ラジオ2社が合併してできた会社で、加入者数は1890万に上る。

メディア業界の将来を見越したマローン会長の構想

 リバティーの事情通によると、マローン会長もマフェイCEOも、シリウスXMの資産価値は大幅に過小評価されていると見ているという。メディア業界をよく知る大富豪のマローン会長は、長年、衛星メディアに執心していた。衛星がCATVや電話よりも低コストな代替メディアになると考えているからだ。

 今回リバティーはシリウスXMの普通株40%に相当する転換優先株と引き換えに、総額5億3000万ドルを出資することで合意した。今後3年間は、持ち分比率を49.9%以下に抑えるという条件がついているが、マローン会長はマフェイCEOとともにシリウスの取締役に就任する予定で、シリウスが同氏の描く一大衛星メディア構想の中核事業に育つには、3年もあれば十分かもしれない。

 米エール大学で工学博士号を取得したマローン氏がいかなる構想を練っているかは定かではないが、同氏の並外れた先見の明には定評がある。衛星放送・CATV業界専門にコンサルティングサービスを行う米カーメル・グループのジミー・シェフラーCEOは、「シリウスXMへの出資がどんな利益に結びつくか、マローン氏は既に頭の中で思い描いているのだろう」と語る。

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