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中国は大丈夫か[60]ユニクロ流が成立する理由~中国は世界の工場(1)

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2009年3月3日(火)

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 「世界の工場」。このキーワードが広く使われるきっかけとなったのが、2000年11月に掲載された特集記事「気が付けば 中国は世界の工場」である。テレビ、洗濯機、冷蔵庫など、すでに世界シェアトップの中国製品が数多くある実態から、大きく変わりつつある中国企業の姿まで、現地取材を敢行して描いた。

* * *

2000年11月27日号より

 1999年の中国の輸出額は3年前から5兆円増え21兆円に急伸した。この年、日本は4兆8754億円もの中国製品を輸入。中国は初めて欧州連合(EU)を抜き、米国に次ぐ対日輸出国に躍り出た。気が付けば、中国は「世界の工場」になっていたのだ。米国に情報技術(IT)で先行を許したうえ、製造業の優位性まで中国に奪われてしまうのか。日本の21世紀は、中国との付き合い方にかかっている。

(谷口 徹也、田原 真司、山崎 良兵)

 

 日常生活で目にするモノを少し注意深く観察すると、至る所に中国製品が溢れていることに気付く。

優秀な人材を短期間に集められる

 まず、家の中を眺めてほしい。

 どんな家庭の居間にも必ずあるテレビ。1999年の世界のテレビ市場は1億1787万台だったが、実はその約4割が中国で生産されている。大手では松下電器産業、東芝、三洋電機、三菱電機の4社がテレビの主要生産拠点を既に日本から中国に移した。どうせ作っているのは旧型のテレビだろうと思われるかもしれないが、違う。生産の中心は最新型の大画面平面ブラウン管テレビだ。

 ソニーも98年から、日本で発売して間もない平面ブラウン管テレビ「べガ」シリーズの生産を上海で開始した。巨大な工場の中で、25型以上の大画面の高級テレビが、ブラウン管生産から組み立てまで一気通貫で流れる様子は圧巻だ。しかもそのおよそ8割が日本に輸出されている。ソニーは短期間に2000人の従業員を雇い、年間100万台規模で生産ができるテレビ工場を作り上げた。「中国だからこそ優秀な人材を短期間に集められる。ほかの国では無理だ」。ソニー中国の正田紘総代表は断言する。

 テレビだけではない。台所にある電子レンジも松下電器や三洋電機は主に中国で生産している。日本で携帯電話機シェアトップの松下通信工業も今や主力拠点は中国だ。調べてみたら家にある主な家電製品は全部中国製──。そんな日は案外近いかもしれない。

ユニクロ流、中国なしに成立せず

 洋服ダンスの中にある衣料でも中国製が急増している。時期を決めてチノパンやTシャツなどを大量に販売する「一点突破型」の戦略ですっかり有名になったカジュアル衣料のユニクロ(ファーストリテイリング)。家族が何らかのユニクロ製品を着ている家も珍しくないだろう。今は50色ものフリースを秋冬だけで合計1200万着も売り切るセールの真っ最中だ。1枚1900円。どうして良質の品をここまで安く売れるのか。しかも多品種で──。秘密は中国にある。

 ユニクロは中国で60以上の縫製工場と契約している。人件費が日本の20分の1という低コストは言うまでもないが、実は、中国を使っているのは品質面の理由が大きい。同社は品質のばらつきをなくすため1つの商品の加工を1つの工場に委託する基本方針を持つ。最低で1工場当たり年間500万着という膨大な生産能力が必要だ。つまりユニクロが「1工場1商品」の戦略を貫徹しようとすればするほど、作業員を大量にそして柔軟に確保できる中国が欠かせない存在になる。

みかんの皮を一つひとつ手作業で剥く

 週末、スーパーに足を運んでみよう。

 ラベル表示をよく見ると、にんにく、長ねぎ、椎茸からうなぎの蒲焼きまで、中国産の食品が溢れていることに気付く。安いだけでは、目の肥えた今時の主婦は決して手を伸ばさない。売り場に中国産が増えているのは、実は品質面でも国産品を凌駕しつつあるからだ。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官