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中国は大丈夫か[64]コピー車が競合車に~中国は世界の工場(5)

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2009年3月9日(月)

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 「世界の工場」。このキーワードが広く使われるきっかけとなったのが、2000年11月に掲載された特集記事「気が付けば 中国は世界の工場」である。テレビ、洗濯機、冷蔵庫など、すでに世界シェアトップの中国製品が数多くある実態から、大きく変わりつつある中国企業の姿まで、現地取材を敢行して描いた。

* * *

2000年11月27日号より

 1999年の中国の輸出額は3年前から5兆円増え21兆円に急伸した。この年、日本は4兆8754億円もの中国製品を輸入。中国は初めて欧州連合(EU)を抜き、米国に次ぐ対日輸出国に躍り出た。気が付けば、中国は「世界の工場」になっていたのだ。米国に情報技術(IT)で先行を許したうえ、製造業の優位性まで中国に奪われてしまうのか。日本の21世紀は、中国との付き合い方にかかっている。

(谷口 徹也、田原 真司、山崎 良兵)

家電・オートバイ
――中国生産待ったなし度 10

 日本メーカーを寄せ付けない圧倒的な価格競争力。急速に向上する品質。日米欧の優良企業に学んだ効率的な経営マネジメント――。新世代の中国企業群は、近い将来、日本企業の手強いライバルとなるのが確実だ。

過去の成功経験が全く通用しない

中国に進出する日本企業の損益状況

 「オートバイ、家電、造船は5年以内。鉄鋼、重電、化学は10年。その他の工業製品も20年後には、中国が日本の強敵に成長するだろう」。三井物産戦略研究所の沈才彬・主任研究員はそう予言する。

 まさか、と思うかもしれない。だが、中国や東南アジアの市場では、中国メーカーと日本メーカーの正面衝突が既に始まっている。

 「日本のオートバイメーカーは、世界のあらゆる国で市場を席巻してきた。ところが中国では、過去の成功経験が全く通用しない」。ヤマハ発動機と中国企業の合弁会社、南方ヤマハモーターサイクル(湖南省株洲市)の関正司総経理は戸惑いの表情で話す。

 南方ヤマハの主力製品は125ccのスクーター。モノ作りにかけてはヤマハで3本の指に入ると言われる長田昇・副総経理が技術責任者として駐在し、日本製と全く遜色ない品質、性能を実現した。価格は中国メーカーより4割高いが、輸入車並みの高品質とブランド力で販売は順調に推移してきた。

ヤマハは戦略をゼロから見直し

 ところが昨年後半から、売れ行きに急ブレーキがかかった。今年の販売台数は、前年比4割以上も落ち込んでいる。直接の引き金は、交通渋滞の緩和や排ガス削減などを名目に都市部で導入されたナンバープレートの発給制限だ。しかし、より根本的な原因はほかにある。中国メーカーの品質が急速に向上し、価格差を勘案したヤマハ車の魅力が相対的に下がってきたのだ。

 中国には大小400社ものオートバイメーカーがある。その製品の大半は、日本車の設計を模倣した「コピー商品」というのが実態だ。中国以外の途上国では、地元メーカーが低価格のコピー商品を発売しても、故障が多く耐久性も低いため、ユーザーはやがて日本メーカーの「本物」に戻ってきた。中国でも、ヤマハは同じ現象が起こると期待していた。

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