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米GM、再建計画の甘い見通し

販売台数が年1600万台に回復するシナリオの実現度

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2009年3月12日(木)

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David Welch (BusinessWeek誌、デトロイト支局長)
米国時間2009年3月5日更新 「GM's Big Assumptions

 最近の信用危機から投資家が学ぶべき教訓の1つは、住宅価格であろうと広告のページ数であろうと、膨らみ過ぎた数字を基準にするのは危険ということだ。新聞社は、潤沢な制作費があった時代にはもう戻れない現実を受け入れるべきだし、自動車メーカーは、本当に財力のある人だけが新車を購入するという社会に適応していく必要があるだろう。

 だが、今後の社会を予測する数字には、様々な意見がある。そんな中、米ゼネラル・モーターズ(GM)の再建のカギを握るのが、将来の自動車市場の規模だ。実際、GMの監査人が同社の事業継続能力に「重大な疑念」があると指摘していることが、GMが3月5日に米証券取引委員会(SEC)に提出した年次報告書により明らかになった。

 この指摘自体は、GMの監査人にとっては所定の業務であったかもしれない。だが、GMの再建計画は、2つの非常に不確実な仮定に基づいているように思われる。第1に、現在の不況が終われば、累積していた需要が一気に回復すること。そして第2に、需要回復の規模は、政府からの追加融資の債務返済が可能なほどに大きいというものだ。

需要回復に賭ける

 この10年を評し、「あらゆる手段を使って、自動車市場はバブルに達していた」と語るのは、米調査会社JDパワー・アンド・アソシエイツ(BusinessWeek同様、米マグロウヒル・カンパニーズ=MHP=の事業部門)のゲーリー・ディルツ上級副社長だ(国際自動車部門担当)。「すべてが連動して過熱を煽っていた。だが今、情勢は正反対の方向を向いている」。

 米自動車市場の状況を見てみよう。2月の新車販売台数を年率換算すると、年間910万台という悲惨な数字になる。だが、GMをはじめとする多くの自動車メーカーは、景気が回復しさえすれば販売台数は急増するとの考えだ。GMは、2012年までには年間販売台数が1600万台に戻り、最大で1800万台まで増える可能性があると見込んでいる。

 累積需要が一気に回復するという予測は、恐らく正しい。だが、アナリストたちは、乗用車やトラックが1600万台も売れるのは好調な年だけで、基準になるものではないと考えるようになっている。ディルツ氏によれば、JDパワーは年間販売台数を1400万~1500万台と予測。1600万台を「最大値」とする米フォード・モーター(F)の市場アナリスト、ジョージ・パイパス氏の見方が妥当なところのようだ。

低利ローンが加速させた自動車ブーム

 いくつかの事実を考慮してみたい。過去10年間、米国の新車販売台数は毎年1600万台を上回ってきた。ネットバブル絶頂期の2000年には、不動産価格が高騰。融資が容易に受けられたことも相まって、過去最高の1780万台を記録した。株式市場の好況に沸いた1999年が1600万台強だったこと、また、それまでの1990年代は毎年1230万~1550万台で推移していたことを考えれば、驚異的な数字だ。

 2000年代初頭、自動車メーカー幹部は経験則に基づき、新車販売台数を年1500万台前後と予測していた。好景気や、販売競争の激化による価格低下などの要因で販売台数が増える可能性はあると見ていたものの、あくまでも基準は1500万台だった。

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