• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

炭鉱事故「隠蔽工作」の実態

暴かれた地方政府の人命軽視と腐敗

2009年3月13日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

財経記者 王 和岩

中国河北省張家口市の蔚県で発生した「7.14大規模炭鉱事故」から半年を経て、調査に新たな進展があった。事故(の隠蔽工作)に関与したと見られる役人及び新聞記者ら数人が、相次いで身柄を拘束されたのだ。

 2008年7月14日午前9時頃、蔚県南留庄鎮にある李家ワ炭鉱の坑道でダイナマイトが爆発し、消防隊員1人を含む35人が死亡した。この大事故が明るみに出たのは、それから85日も後のことだった。同年10月26日、国務院(日本の内閣府に相当)は傘下の6部局からなる事故調査チームを組織し、張家口市に派遣した。

 これまでに、張家口市と蔚県の役人少なくとも25人が司法当局に移送された。取り調べを受けている関係者の中には、(炭鉱の安全操業の)監督者である河北省炭鉱安全監察局張家口市分局の局長だった高継存のほか、週刊紙「網絡報」記者の関鍵、さらに張家口市共産党委員会宣伝部の副部長で、職務上は石炭生産と全く関係がないはずの常毅峰が含まれている。

 本誌(財経)の取材によれば、常は「7.14大事故」の隠蔽工作に奔走し、(関を含む)マスコミ記者への「口止め料」の支払い及び収賄の容疑で取り調べられている模様である。

 常と関の容疑は、相互に関連していると見られている。

 2008年12月1日、関は(滞在していた)山西省太原市のホテルから正体不明の数人によって連れ去られた。2週間後、関の失踪情報がマスコミに流れると、様々な憶測が飛び交った。その翌日、張家口市公安局は関を収賄容疑で拘置していることを公表した。

共産党宣伝部が「口止め料」

 網絡報編集長の任鵬宇は、メディアの取材に応じてこう説明した。

 「以前、張家口市の共産党委員会宣伝部から、蔚県を宣伝するための全面広告の掲載依頼が2回あった。関はその広告記事の担当者だった。広告料金は宣伝部の副部長が支払いに来たが、関がそこから金銭を抜き取る機会はなかったはずだ」


中国の炭鉱では大事故が頻発している(今年2月、山西省で発生した炭鉱事故から救出された作業員)(写真:Imaginechina)

 その後の調査で、網絡報に広告料を支払いに行った副部長とは常であったことが判明した。網絡報に掲載された蔚県の宣伝は、同県の伝統文化及び特産品の「切り紙(*1)」についてのイメージ広告であり、執筆者として関の署名が記されていた。

*1=旧正月や慶事の飾りつけなどに使われる精緻な切り紙。蔚県の切り紙は清代から150年以上の歴史を持つ

コメント0

「中国発 財経」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

富士山を目標にする人はいつか富士山には登れるでしょうが、エベレストには登れない。

澤田 秀雄 エイチ・アイ・エス会長兼社長、ハウステンボス社長