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中国株、実体なき高騰?

経験したことのない試練に中国企業は直面

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2009年3月13日(金)

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Frederik Balfour (BusinessWeek誌アジア特派員、香港))
米国時間2009年3月6日更新 「Is China's Market Rise a Sucker's Rally?

 世界中の株式市場が連日のように安値を更新する中、上海市場だけは活況を呈している。年初から2月16日にかけて、上海総合株価指数は30%上昇。このところの利食い売りで幾分戻したとはいえ、年初来20%高を維持している。

 中国の温家宝首相は3月5日、北京で開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で今年の施政方針演説に当たる「政府活動報告」を行った。その中で、温首相が追加的景気刺激策を発表するとの報道が流れたため、前日には株価が6.1%急騰。結局、追加対策の発表はなかったが、温首相の報告を受けた5日の終値も前日比1%高となった。翌6日は1.26%安と反落した。

 上海株式相場が上昇する一方で、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500種株価指数、香港のハンセン指数、日経平均株価は軒並み急落しており、アナリストからは中国株の高騰に対する懸念の声が聞かれる。

 米証券大手モルガン・スタンレー(MS)の中国株ストラテジスト、ジェリー・ルー氏は、相場の急騰は「短期資金の流入によるもの」と分析しており、「確かな根拠に基づいて株が買われているわけではない」と語る。

 アナリストによれば、中国株の高騰は中国経済への信頼の証しではなく、国内総生産(GDP)の増大を図って中国政府が銀行融資を拡大している結果だという。政府系が大半を占める中国系銀行による融資額は、1月だけで20%増加。公式数値はないものの、市場観測筋の大半は、法人の取引勘定を通じて大量の株が買われていると見ている(BusinessWeek.comの記事を参照:2008年9月19日「China’s Stock Market Makes a 9.46% Dead Cat Bounce」)。

 米銀大手JPモルガン・チェース(JPM)中国証券市場部(香港)の董事総経理兼主席、李晶(ジン・ウーリッチ)氏は、「最近、上海市場が海外市場を上回る成績を上げていることや、口座の開設数が急増していることから、銀行の新規融資資金が株式市場に流入しているとの憶測が広がっている」とメールで述べている。

経済実態を伴わない急騰

 中国企業の財務担当者は、過去にも株式市場で投機的な売買を行っていた。株価指数の上昇率が360%にも達した2006~07年の株価上昇局面では、中国企業は多額の本業収益を株式市場に注ぎ込み(BusinessWeek.comの記事を参照:2007年11月15日「China Inc. Is Out on a Limb」)、株の売買益で収益を3割も増やした企業すらあった。

 だが、今回の状況は予断を許さない。というのも、企業は銀行からの融資金を株の購入資金に充てているため、相場が反転すれば、返済不能に陥る恐れがあるからだ。「投資のやり方をひとつ誤ると、間違いなく厄介なことになる。投機売買で損失を出せば、自分で自分の首を絞めることになりかねない」とルー氏は言う。

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