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CCTV新社屋“大炎上”の深層

違法花火700発から引火、ビルの構造も裏目に

2009年3月17日(火)

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追問央視新址大火

財経記者 羅昌平、欧陽洪亮、朱トウ

2009年2月9日、元宵節(旧暦の1月15日。中国の旧正月を締めくくる祝日)の夜、中国中央テレビ(CCTV)の新社屋が人々の注目を再び集めた。今回の主役は、奇抜な外観から俗に「巨大パンツ」と呼ばれるメーンビルではない。その北側の別館ビルだった。

 2009年2月9日午後8時20分頃、別館ビルから出火した火災(出火時の写真はこちら)は6時間近くも燃え続け、翌日午前2時過ぎにようやく鎮火した。


火災から一夜明け、無惨な姿をさらすCCTV新社屋別館ビル(© AP Images/Alexander F. Yuan)

 北京の中心業務地区(CBD)に位置するCCTV新社屋は、2005年4月28日に着工した。延べ床面積約59万9500平方メートル、総投資額約50億元(約725億円)という一大プロジェクトだ。敷地内には南側のメーンビル、北西側の別館ビル「テレビ文化センター(マンダリンオリエンタルホテルを含む)」、北東側の熱供給センタービルの3つがあり、メーンビルは高さ234メートルを誇る北京第3の高層ビルである。(火災が起きた)高さ159メートルの別館ビルは、2006年末には(一足早く)外壁工事が完成していた。

 「ビルの建築主が警察の制止を無視して違法花火を打ち上げた」。2月10日午前、北京市消防局は今回の火災の原因についてそう発表した。この日の午後、CCTVはウェブサイトに謝罪文を掲載し、「新社屋建設プロジェクト事務局(以下、新社屋事務局)の責任者が、許可なく無断で花火業者を雇い、規定に違反した花火を打ち上げた」と公式に認めた。これを受け、北京市検察院と朝陽区検察院が目下、捜査を進めている。

警察官の制止を無視し、建築主が「花火大会」

 高層ビルの火災はそれほど目新しいことではない。だが、今回の事件は中国の伝統的な祝日である元宵節の夜に起きたうえ、火災現場が世間の注目を集めるCCTV新社屋だったため、一段と注目を浴びることになった。さらに、火災原因の究明や責任追及に加え、最高人民検察院の反涜職侵権検察庁(汚職および職権濫用の取締機関)が介入したことも、人々の関心をかき立てた。

 火災当日、新社屋事務局の全職員の携帯電話にあるメールが届いた。そこにはこう書かれていた。

 「新社屋で元宵節のイベントを開催する。午後5時から熱供給センタービル2階の食堂でギョーザ包み競争、夜8時から花火大会を行う。入場時に会費を支払うこと。時間厳守で参加してください」

 参加者の1人は、「その晩、会場に来たのは200人強。主に新社屋事務局、建設プロジェクトの工程管理会社、テレビ文化センターの職員やその家族たちだった」と打ち明ける。入場料は19.9元(約290円)だったが、大部分の参加者は100万元(約1450万円)分とも言われる花火を見るためにやってきた。

 午後8時過ぎ、参加者はメーンビルと別館ビルの間の空き地に集まり、花火見物に興じた。(用意された)花火は全部で700発。これらは湖南省の花火メーカーが製造し、この会社は現場での打ち上げも担当していた。

 現場に居合わせた人物によれば、CCTVはカメラ4台で花火打ち上げの一部始終を撮影していたという。「呼家楼派出所から警察官が3回も来て打ち上げを制止したが、誰も相手にしなかった」と、この人物は話す。

 その時、新社屋のすぐ隣の団地に住む張国は、自宅でCCTV恒例の元宵節特別番組を見ていた。「窓の外で花火の爆音が次々に轟き、テレビを見るどころではなかった。あんなにきれいな花火は見たことがない」。ところが、しばらくすると向かいのビルから黒い煙が立ち込め、見る見るうちに巨大な炎が天を衝いた。

 現場にいたCCTVの職員も、それを目の当たりにした。打ち上げ開始から約20分後、別館ビルから煙が上がり、続いて炎が噴き出した。状況を確認するため、新社屋事務局の副主任が施工部門の職員とともにビルの内部に入った。しかし、「火の勢いが強く、とても消せる状況ではなかった。急いで消防に通報した」と目撃者は語る。

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