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中国は大丈夫か[70]9元パスタで大ブレーク~サービスで中国を攻める(1)

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2009年3月17日(火)

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 経済危機で世界的に消費が低迷する中、需要創造の中心地として期待がかかるのが中国だ。その市場獲得は容易でないものの、サービスの繊細さなど日本企業が持つ特質が武器になることがある。

* * *

2008年1月21日号より

 日本発のサービス業が中国市場で浸透しつつある。時に安さ、時にキメ細やかさを突破口に、未開の市場を独走する。目の肥えた消費者に鍛えられ、デフレの荒波にも生き残ってきた、「日本モデル」を中国で生かさない手はない。

(香港支局 熊野 信一郎)

サイゼリヤ
――激安メニューに大行列

 「不好意思(すみません)。ただ今1時間待ちです」

 入り口で従業員にいきなりそう告げられる。まさかと思って店の中を覗くと、30人を超える空席待ちの行列が、2階へ続く階段にまで溢れていた。皆のお目当ては、看板商品である「9元(約135円)パスタ」だ。

予想の5倍を超える来店数

 昨年12月5日、広東省広州市で開店したレストラン「薩莉亜」。日本でイタリアンレストランを直営で約800店展開するサイゼリヤの現地版で、中国語では「サリヤ」と発音する。店名が漢字なのを除けば、日本の店舗そのままの外観だ。

 サイゼリヤにとって、この店舗は大きな意味を持つ。中国第1号店を上海に出したのは2003年12月。100%子会社「独資」の設立に認可が下りたのは、日本の飲食チェーンでは初めてのことだった。以来、上海で店舗を増やしてきたサイゼリヤにとって、その他の地域では初となる華南地区への出店は、全国展開への第一歩となるからだ。

 同じ中国でも、約1000km離れた上海と広州とでは、消費者の嗜好や食習慣、競合相手など環境はまるで違う。日本と上海で磨き上げてきた低価格路線が新しい場所でも通用するのかどうか。その成否は、今後のサイゼリヤの成長性をも大きく左右する。

 広州1号店の開業日は当初、午前11時にオープンして午後3時には店を閉じる予定だった。スタッフがきちんと接客できるかなどを確認し、翌日からのフル営業に備えるためだ。12月に設立した現地法人、広州薩莉亜餐飲の花島勝之総経理は「全客席の8割が埋まる200人程度の来客があれば御の字」と考えていたという。

 ところが蓋を開けると1000人を超える客が殺到。店の中はちょっとした“騒動”になった。

カタツムリ料理を味見して騒ぐ若者

 カタツムリ料理を味見して騒ぐ若者、すぐ隣のスーパーの袋を提げたまま立ち寄った高齢の女性客、ジャージー姿の女子高校生の集団…。次から次へと押し寄せる来店客をさばききれず、ホールスタッフがメニューや料理を持って店内を駆け回る。結局、営業時間を夕方にまで延長した。

 オープン前にチラシを配っていたとはいえ、広州ではサイゼリヤの知名度はゼロに等しい。客が集まるかどうか不安で、眠れない日もあったという花島総経理。大混雑の店内を見て、「この地でも我々のやり方が十分通用すると確信できた」と胸をなで下ろす。

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