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欧米企業が動けない今、魅力を増すサウジ・ビジネス

  • 田中 保春

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2009年3月27日(金)

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 世界的な金融危機に伴う景気後退が進む中、中国の景気刺激策や内需拡大に期待する中国頼みのビジネスマンが増えている。だが、中東と北アフリカ市場、中でもサウジアラビア市場にはぜひ注目してほしい。

 昨年後半から、リヤドを訪問される日本人ビジネス関係者が増える傾向が続いている。会話には元気がない日本の話題が多い。日本のメディアを見ても同様だ。一方、当地のサウジアラビア企業や日系企業の方々と話をすると、俄然元気であり、中には今年度の売り上げ目標を、早くもこの時期に確保した企業まで出てきた。

 先月、サウジアラビア通貨庁(SAMA)の新総裁に就任したアル・ジャーセル副総裁(当時)は、「サウジアラビアは世界的金融危機による景気後退から海外のどの国よりも早期に回復する」と強気の見通しを語った。

金融危機後も満室が続くホテル

 世界を見渡しても、サウジアラビアほど実需が底堅い国はないかもしれない。リヤド市内のホテルは世界的金融危機の後も訪問者が多く、ホテル関係者に聞いても満室でお断りする日が今でも多いと聞く。当地関係者の一部からは「サウジアラビア市場は今やビジネス上のラストリゾートかもしれない」という声もある。

 大雑把かもしれないが、ビジネスが存在し得る4要素は市場、資金、資源そして技術である。このうちエネルギー資源に限定すると、サウジアラビアはその4要素のうち最初の3つを兼ね備えている。ハイリスクな金融手法にもサウジアラビアは依存しておらず、潤沢な資金が存在している。

 さらに、底堅い実需を持つ湾岸産油国最大の地場市場である。これは昨年11月以降の日本の地域別輸出推移が示している。

日本の地域別輸出推移(前年同月比%)
  2008年11月 2008年12月 2009年1月
米国 ▼ 33.8 ▼ 36.9 ▼ 52.9
欧州連合(EU) ▼ 30.9 ▼ 41.8 ▼ 47.4
中国 ▼ 24.5 ▼ 35.5 ▼ 45.2
東南アジア諸国連合(ASEAN) ▼ 16.0 ▼ 28.3 ▼ 41.4
インド ▼ 17.3 ▼ 28.2 ▼ 34.9
ロシア ▼ 6.7 ▼ 36.3 ▼ 65.5
中南米 ▼ 18.0 ▼ 19.2 ▼ 25.7
アフリカ ▼ 8.6 ▼ 17.6 ▼ 26.3
中東 ▼ 0.5 ▼ 10.7 ▼ 26.2
アラブ首長国連邦(UAE) ▼ 3.0 ▼ 18.8 ▼ 28.6
サウジアラビア ▼ 4.5 ▼ 3.9 ▼ 3.4
クウェート ▼ 33.5 ▼ 6.9 ▼ 46.1
財務省の貿易統計から

 前回の記事でも述べた通り、サウジアラビアの人口は現在2500万人だが、2015年には3000万人を超えると予想され、人口のおよそ半分が25歳以下である。この数字だけを見ると「サウジアラビアは、まだまだ市場が小さい」と判断する読者もいるかもしれない。

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