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ロシア工業地帯の憂鬱

好況が一変、大手工場で相次ぐ大量解雇

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2009年3月31日(火)

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ロシアの工業都市ヤロスラブリなどで失業者が急増している。
労働者のデモが各地で発生。だが指導層への支持率は依然高水準だ。
政府は景気対策に躍起だが、危機の影響が顕在化するのはこれからだ。

 ロシアの工業都市ヤロスラブリの「フリーダムロード雇用センター」には不穏な空気が立ち込めていた。「あんたの部下が無能なのは、俺の責任じゃないだろう!」。毛皮の帽子を被った赤ら顔の大柄な男性が、デスクの向こう側の気難しそうな女性を怒鳴りつけている。

 分厚い冬のコートを着込んだ大勢の人が、求職者に対する質問票を書き込んだり、相談カウンターの周りに群がったり、順番を待って廊下を埋め尽くしたりしている。大混雑の中、小競り合いや喧嘩が絶えない。

 雇用センターはこれほど大量の求職者の扱いには慣れていないようだ。ごく最近まで、人口60万人の同都市に拠点を置く企業の最大の悩みは深刻な人員不足だった。だが状況は一変した。「企業はどこも縮小している」。センターの雇用カウンセラー、ナタリヤ・クズネソヴァ氏は語る。「ここに来る人は、誰もが意気消沈している」。

 国全体が今、ロシア語で言うところの「Krizis」、すなわち危機によってぐらついている。モスクワは景気後退によって急激かつ深刻な打撃を受けた。そして今、影響は首都から北東にはるか150マイルも離れた都市ヤロスラブリにまで波及している。ここには自動車部品メーカーのほか、多国籍企業のイーストマン・コダック、ドイツの大手出版会社ベルテルスマン、日本の重機メーカー、コマツが進出している。

好景気の余韻は残るが…

 ボルガ川の流れる1000年の歴史を誇る古都ヤロスラブリは表面上、それほど深刻な事態に直面しているようには見えない。雪景色の中には修道院の金色のドームや教会の尖塔が輝いている。自動車で込み合ったモスクワハイウエー沿いには、ロシアの好景気の象徴であった大型スーパー、米フォード・モーターやゼネラル・モーターズのショールーム、新しい高層マンションなどが立ち並んでいる。

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