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ネットブックに殺到する「山寨メーカー」

携帯電話の2匹目のドジョウを狙うが、利益なき繁忙の懸念

  • 経済観察報

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2009年3月31日(火)

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経済観察報記者 / 王然

3月8日、第1回ネットブック・フォーラムが「山寨」ひしめく深センで開催された(編集部注:「山寨」とは有名ブランドのコピー製品や中国の物まね文化を意味する流行語。本来は「山中の砦」や「山賊」を意味する言葉だが、コピー製品の一大産地である広東省で俗語として使われていたのが全国に広まった)。

 フォーラム会場の受付はすし詰めの盛況。誰もが名刺を手に前に進み出ては、「うちは組み立て業者です。部品は貴社が持ち込んでも、うちが手配しても構いません」などと互いに商機を探っている。

 受付のこちら側では(フォーラムに招待されたり、事前に参加料を支払った)ブランドメーカーや比較的規模の大きい山寨メーカーが入場証をひったくるや、急ぎ足で会場に入っていく。あちら側では、いくつかの中小メーカーがその場で1000元(約14500円)を支払い、入場のチャンスを得ようと先を争っていた。

 「ネットブック(低価格の小型ノートパソコン)市場には、今年6月末までに500社が参入するだろう。調査データによると、ネットブックは(前年同期比の)成長率100%もの勢いを見せている」。IT(情報技術)業界専門の調査会社「大参考」の創業者である李易はそう予想する。山寨携帯電話の業界関係者は、「近いうちに同業者が続々と参入するだろう」と語った。

ブランドの利益を抹殺する“ターミネーター”

 「IT業界は厳冬の真っただ中にある。ぬくもりを与えてくれるのはネットブックだけだ」。IT業界にどっぷり浸かって10年になる李易は、ネットブックのブームの過熱ぶりに感嘆することしきりだ。。

 ネットブックの市場が本格的に立ち上がったのは、2007年末頃からだ。台湾のパソコンメーカー、アスーステック・コンピューターが、初のネットブック「EeePC(イーピーシー)」を「あなたの2台目のノートパソコン」という謳い文句で発売したところ、台湾では6秒に1台が売れるという驚異的な成功を収めたのがきっかけだ。

 当時、ネットブックは1メーカーの2機種があるだけだった。ところが今や21メーカー、27機種が市場にひしめいており、通信機器メーカーやパソコンの部品メーカーもこの市場を虎視眈々と狙っている。ネットブックへの新規参入はまだまだ増加する勢いだ。

 ネットブックの人気に一気に火がついたことで、これまで携帯電話や携帯音楽プレーヤーなどを製造していた業者が新たな光明を見いだし、「山寨ネットブック」の産業基盤がたちまち形成されたのである。

 2年ほど前の山寨ケータイ(編集部注:フィンランドのノキアや米モトローラなど大手携帯メーカーの端末のデザインや機能をそっくり模倣したコピー携帯。数年前から中国市場に大量に出回り、市場シェアは10~20%に達するとの説もある)と同じく、組み立て業者にとって山寨ネットブックの製造は3カ月もあれば十分だ。

 「年内に必ずネットブックを投入する。さもなければ、携帯電話の時と同じように商機を逃してしまう」。ある組み立て業者はそう言いながら、会場の入口で名刺を配りまくっていた。

 フォーラムに招かれて講演した深セン社会科学院院長の楽正は、次のように指摘した。

 「山寨製品は国際的な一流ブランドやその厚い利益を抹殺する“ターミネーター”である。山寨ケータイの出現以来、ノキアやモトローラの利益率は下がる一方だ」

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