「Tatas give the world its cheapest car」
3月23日、タタ・モーターズは小型車「ナノ」の量産開始を発表した。2008年1月にニューデリーの自動車ショーで10万ルピー(約19万円)という驚きの価格を公表してから1年余り。待望のインド国民車がついに日の目を見ることになった。
タタ・モーターズのラタン・タタ会長は「ナノは手頃な価格の移動手段を目指したものだ。どんな天候にもめげず2輪車で出かけているインドの家族に、より安全な乗り物を提供するのがナノの使命である」と誇らしげに語った。
10万台に限り約束を守る
4月1日以降にタタ・モーターズのショールームか、指定販売店に足を運べばナノの現物を見ることができる。販売は当分の間、予約制となる。

予約の受け付け方は非常にユニークだ。購入希望者は4月9〜25日の間に国内に約3万カ所ある指定販売店で1枚約600円の「予約申込書」を買って申し込む。同時に、現金一括払いを希望する場合は予約金を、ローンを組んで買う場合は頭金を支払う。
ローン販売に関して、タタは国内に最大の店舗網を持つインドステート銀行と提携し、ナノ購入用の返済方法を独自に設けた。3つあるモデルのうちどれを選ぶかにもよるが、最も安いモデルの場合、頭金はわずか2999ルピー(約5700円)で済む。
ただし、それだけで「夢の10万ルピー車」を買えるわけではない。
予約申込期間の終了後に抽選があり、当選した10万人だけが昨年発表した価格でナノを購入できる。「幸運な10万人」に入れなかった場合は、予約をキャンセルして3カ月後に予約金の返済を受けるか、初年度に予約金の8.5%、2年目に8.75%の利息を受け取りながら予約を維持するかを選ぶ。
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