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「若者の国」となったイランを小窓からのぞこう

  • 白土 晴一

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2009年4月7日(火)

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 イランという国を調べる度に思う。この国はなぜこんなにも政治的センセーショナルに満ち溢れているのだろう。

 1979年ホメイニー師のイスラム革命、80年から8年も続いたイラン・イラク戦争、最近ではアフマディーネジャード大統領の強硬な反米姿勢など、イランが報道されるのはイスラム革命や紛争、核開発、反米姿勢などの話題ばかりなので、情報が偏ってしまうのは仕方がないことなのかもしれない。

 例えば、下の映像のような。


【Iran ready for dialogue with US - 10 Feb 09】
(「アルジャジーラ」英語版のYouTubeチャンネル)
イスラム革命30周年記念式典で、現イラン大統領アフマディーネジャードはオバマ政権に対話を示唆したが、集まったイランの人々の反米感情はいまだに衰えていないように見える。イラン初の国産人工衛星打ち上げに成功した国産ロケット「サフィルロケット」が誇らしげに展示されている。

 そこで、今回はあえて政治や外交以外のイランのニュースを、動画の小窓から覗いてみようと思う。そうしたニュースにこそ、あまり語られることのないイランの現在が見えてくるのかもしれない。

 イランの首都テヘランでは、若者が欧米人のような高い鼻を求め、美容整形手術が盛んに行われていることはご存知だろうか?

 他のイスラム国家のサウジアラビア(シーア派とスンニー派の違いはあるが)などでも女性の豊胸手術のような美容整形が盛んだが、イランでもネット検索しただけで簡単に見つけられるほど、都市部でたくさんの美容整形医が開業している。


【Iran's cosmetic craze - 25 July 07】
(「アルジャジーラ」英語版のYouTubeチャンネル)
日本人から見れば、整形など必要ないほど高いと思うが、欧米のロックスターや俳優のような鼻を求めて、手術を繰り返す者もいるとか。

 伝統保守派はこうした美容整形を批判的に見ているようだが、イスラムの教えに合うかを判断する聖職者の中には「女性は奴隷はでない。健康に問題がなければ、禁止する必要はない」とする者もおり、現在のところ、当局が取り締まるということはないらしい。

ブランド品大好き!

 トム・クルーズのような鼻を求めて美容整形に奔走する姿は、ニュースでよく見かける反米デモを繰り返すイラン人のイメージとはかけ離れているように思う。

 類型的なイランのイメージとはかけ離れた内容のニュースは、これだけではない。

 女性が外出する場合、頭をスカーフなどで覆い、体のラインをあからさまにしない服を着なければならないという、厳格なドレスコードの存在するイスラム法の下の体制にもかかわらず、若者たちの一部は、海外から流入するブランド品の消費者へとなりつつあるらしい。


【Iran: youth between two worlds】
(「フランス24」のYouTubeチャンネル)
ブランドを買いまくる若い女性、「私の夢はアメリカに行くこと」と語る男性など、現状の社会に満足できないイランの若者の姿は、我々が思い浮かべるイスラム国家のイメージとはかなり異なる。

 アメリカの経済制裁を受けながらも、イランでも若者たちがグローバリゼーションの影響を受けているのは間違いなさそうだ。

 こうした若者たちの変化こそ、今後のイランを占うポイントとなるのかもしれない。

 保守的なイスラム聖職者が大きな力を持ち、古代から連綿と続くペルシャ人の国家ながら、イランは少子高齢化の進んだ日本とは反対の若者たちの国なのである。

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