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ソニーとの差を広げたサムスンの勝因

液晶テレビでマーケティング戦略を進めブランド確立

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2009年4月10日(金)

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Moon Ihlwan (BusinessWeek誌ソウル支局長)
米国時間2009年4月3日更新 「Samsung Widens the Gap with Sony in TV

 今話題のネット動画、「Extreme Shepherding(最高の羊飼い)」をご存じだろうか。動画共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」で最近評判となっているこの風変わりな動画の発信元は、英スコットランドか、それともニュージーランドか――。

 暗闇の中、LED(発光ダイオード)ライトを背中につけた羊の群れが、丘の斜面を縦横に移動しながらLEDの光で様々な模様を描き、揚げ句には斜面の上でテレビゲームの黎明期に誕生した卓球ゲーム「ポン」を再現する様子を遠目で撮影した映像作品だ。

 どこかの学生グループが投稿したような、奇抜な作風の動画だが、実は韓国の総合電機大手サムスン電子の周到なマーケティング戦略である。光源にLEDを採用した新たな薄型テレビ技術の発表キャンペーンの一環として、英国のテレビ番組制作会社に依頼して作成したものだ。サムスンの名が表示されるのは最後の10秒程度に過ぎないが、閲覧回数は約500万回に達している。

 こうした巧みなマーケティングと最先端の技術により、サムスンは強敵のソニー(SNE)を追いやり、薄型テレビ市場の王者となっている。両社は数年来、液晶テレビ市場で互角の争いを繰り広げてきた。

 しかし、ここ数カ月、ソニーが業績低迷に揺れる中(BusinessWeekチャンネルの記事を参照:2009年2月6日「ソニー、ストリンガーCEOの決断は」)、サムスンはソニーとの差を大きく広げている。米調査会社NPDグループによると、2008年の米国での液晶テレビの市場シェアは、サムスンが25.1%に達したのに対し、ソニーは16.5%にとどまっている。

 サムスンのマーケティング担当上級副社長スー・シム氏は、「LED技術に対する興味と関心をかき立てる当社のキャンペーンが、消費者をとらえたようだ」と分析している。

スポーツの興奮を販売促進に活用

 もちろん、サムスンのマーケティング活動はインターネット上で展開する羊の群れの動画作品だけではない。米国家電事業部担当社長ティム・バクスター氏は、サムスンは今年、米国内でのマーケティング費用だけで5000万ドル(約50億円)超を投じる計画だと語る。そのうちの半分以上は、米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)との契約や、NFL関連の各種販促活動に充てられる。

 「HD(高精細)テレビの販売促進にはスポーツの活用が一番で、米国でスポーツと言えばNFLだ。実際、当社はNFLファンの熱気を販売拡大につなげている」とバクスター氏は言う。

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