Robert D. Hof (BusinessWeek誌、シリコンバレー支局長)
米国時間2009年4月17日更新 「Google: The Recession Takes Its Toll」
ウェブ検索の王者、米グーグル(GOOG)にも不況の波が及び始めた。同社が4月16日に発表した2009年第1四半期(1〜3月期)決算は、ネット広告支出の落ち込みのあおりを受けて、前期(2008年10〜12月期)比の売上高が初めて減少に転じた。コスト削減の効果で、純利益は予想を楽々と超えたが、全体的な事業環境がじきに上向く見通しは示されなかった。
グーグルの売り上げの大部分は、検索結果の横に表示される「検索連動型広告」から上がっている。第1四半期の売上高は前年同期比で6%増だが、前期比では3%減となった。提携サイトに支払う各種手数料を除いた売上高は40億7000万ドル(約4070億円)と、ここ数週間で下方修正したアナリストらの事前予想とほぼ同じだった。
投資家は当初この業績を好感し、決算発表後の時間外取引では、株価は6%近く上昇した。グーグルが失速したとはいえ、今年5%以上の落ち込みが予想される広告市場全体に比べたら、まだましに思えたからだ。だが、同社の基盤事業も不況の影響を被っていることが明らかになると、株価は下落に転じ、最終的には1%足らずの上昇幅にとどまった。
英証券・金融大手コリンズ・スチュワートのアナリスト、サンディープ・アガーワル氏は、「この決算で、グーグルも不況の影響を被っていることが明らかになった」と話す。
回復の兆候は見えず
今後の業績について公式予想を発表しなかったグーグルだが、アナリスト向けの電話会議でも、幹部らからは先行きに関して明るい話は聞かれなかった。幹部らは、例年、第2〜3四半期は「弱い時期」だと主張し、少なくとも当面は上昇に転じる見込みが薄いことを示唆した。
同社エリック・シュミットCEO(最高経営責任者)は、経済全体が「これまで経験したことのない領域にある」と、前期と同様の言葉を繰り返し、「経済環境は依然として厳しい。グーグルも不況の影響は肌で感じている」と述べた。
ウェブ広告事業の今後の業績予想を示さなかったグーグル同様、米半導体大手インテル(INTC)も、第1四半期(1〜3月期)の決算発表の中で、来期の公式予想を示さなかった。しかしインテルは、グーグルとは違い、同社半導体を使用するパソコン需要は底を打ったとの見方を明らかにした(BusinessWeek.comの記事を参照:2009年4月15日「Intel Says PC Demand ‘Bottomed’」)。
また、フィンランドの携帯端末メーカー、ノキア(NOK)も、今四半期の携帯電話機の売り上げは横ばいか上向くとの見通しを示した(BusinessWeek.comの記事を参照:2009年4月16日「A Wave of Relief at Nokia's Quarterly Results」)。
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