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タタ「ナノ」はインドを走れるのか

暗礁に乗り上げた道路建設計画

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2009年4月25日(土)

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Roads: Race to High-growth

小型車「ナノ」の発売はインドの道路にとって大きな脅威だ。もし2輪車に乗っている人口6000万人の半分がナノを買ったら、道路は穴だらけになるに違いない。インドの交通量は既に毎年9%伸びているにもかかわらず、新規の道路建設は急激にスローダウンしている。

 1999年に始まった「国道開発プロジェクト(NHDP)」では2012年までに高速道路を5万キロメートルに伸ばすはずだったが、既に完成したのは1万キロメートルと目標に遠く及ばない。

 道路建設が足踏みしているのは、道路交通・高速道路兼船舶担当相のT.R.バールー氏の許しがたい怠慢によるものだ。タミルナド州出身で、ドラビダ進歩同盟(DMK)幹部でもあるバールー大臣は、国民民主連合(NDA)政権時代に策定された計画を骨抜きにした。

 バールー大臣は、この1年8カ月でインド国立高速道路局(NHAI)の局長のクビを4回もすげ替えた。「NHAIは優れた実績を上げてきたが、ここ数年で完全に自主性を失った」とインフラ整備開発金融公社(IDFC)のプロジェクトを担当するアサール・シャハブ副社長は語る。バールー大臣の不手際で、事業規模にして8400億~9800億ルピー(約1兆6800億~1兆9600億円)のプロジェクトが何カ月も棚上げされている。

計画は踊る、されど進まず

 一方、リライアンス・インフラストラクチャーやGMRグループ、ガモン・インディア、HCC(Hindustan Construction Company)、シャプールジ・パロンジといったインフラ開発を手がける大手各社は、グジャラート州、アンドラプラデシュ州、カルナータカ州、ハリヤナ州での道路建設プロジェクトの入札に力を入れている。計2万2000キロメートルに及ぶ道路開発計画を進めるカルナータカ州が2月28日に開いた入札説明会には、30社以上が積極的な反応を示した。

 アンドラプラデシュ州が進める事業総額200億ルピー(約400億円)を投じて道路を計450キロメートル延長するプロジェクトには、20社の入札があった。また、グジャラート州では道路建設637キロメートル、総事業費にして154億ルピー(約308億円)のプロジェクトに、19社から46件の入札があった。

 このように各州でプロジェクトの入札が次々と行われているにもかかわらず、国道の建設は(選挙で)中央政権が交代するまで停滞が続きそうだ。だが、政権が代わって、その後半年ほど経って事業が動き出せば、資金が確保できた企業にとっては、総額7000億ルピー(約1兆4000億円)を超える道路建設プロジェクトを受注するチャンスが訪れるだろう。官民パートナーシップ承認委員会(PPPAC)は2008年11月、世界金融危機に端を発した景気後退の対策として、総額59億8000万ドル(約5980億円)相当のインフラ開発事業にゴーサインを出した。これには21件の高速道路建設計画が含まれている。

 この計画に基づき道路建設各社は、NHAIが距離数にして合計2096キロメートル、総事業費2145億5000万ルピー(約4291億円)に達する19のプロジェクトについて入札を開始すると見込んでいる。これだけの公共事業が実施されれば、インドにとっては不況脱出の助けとなるはずだ。

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