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米GM、経営再建策の行方

債務削減をめぐり交渉は依然として難航

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2009年5月1日(金)

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David Welch (BusinessWeek誌デトロイト支局長)
米国時間2009年4月27日更新 「GM: The Vultures Circle

 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が経営再建の取り組みを加速している。GMは「ポンティアック」ブランドの廃止や、自動車販売店網の大幅削減、追加の工場閉鎖と従業員削減を発表。それでも、GMが経営破綻を避けるには、社債保有者に270億ドル(約2兆6400億円)の債務の株式化を受け入れてもらう必要がある。

 この交渉は容易ではない。GMは、社債の額面1000ドル当たり、GMの新株225株を割り当てる条件を受け入れてほしいと求めている。またGMは、未払い利息分は現金で支払うとしている。英銀大手バークレイズ(BCS)のアナリスト、ブライアン・ジョンソン氏によれば、その金額は額面1ドル当たりせいぜい5セント程度にすぎないという。

 この提案は、そう簡単に受け入れられそうもない。米政府も株式の提供を受けるが、GMは、6月1日時点で200億ドル(約1兆9500億円)に達するGMの公的融資債務を半分に減免してもらう代わりに、米財務省にGM株の50%を提供する意向だ。全米自動車労組(UAW)に対しては、UAWが運営主体となる退職者向け健保基金に対するGMの債務200億ドルの半分を現金、残り半分を株式で提供する案を計画している。従って、社債保有者に対する提案は、これと比較するとかなり悪い条件になっている。

 GMは、9割以上の社債保有者にこの提案を受け入れてもらい、債務の総額を480億ドル(約4兆6900億円)に圧縮したいと考えている。だが、そのためには、この提案を受け入れた方が破産裁判所で争うよりもましだと、社債保有者が納得しなければならない。

 ジョンソン氏は、「この提案では、社債保有者は受け入れる気にはなるまい。社債保有者はこの提案を拒否した方が、望ましい結果を得られる可能性がある」と指摘する。

社債保有者には法的整理の方が魅力的と言えなくもない

 提案を拒否した場合、社債保有者は破産裁判所で争えば、債権1ドル当たり5セントよりも多くの債権を回収できると判断したことになる。破産裁判所では、社債保有者は無担保債権者としてUAWと同等の立場になるため、GMがUAWに提供するつもりの株式または現金の一部を取得できる可能性もある。

 もう1つ厄介な問題がある。一部の社債保有者はGM社債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)を購入している。このCDSは社債の保険の役割を果たし、GMが倒産した場合、全額が保証される。米調査会社クレジット・デリバティブズ・リサーチのティム・バックシャル氏は、市場の社債のうち27億ドル(約2600億円)に保証契約があると推定する。このCDSの契約者がすべて社債保有者だとしたら、残りの社債保有者のうちごく一部が提案を拒否しただけで、GMは破産を余儀なくされる。

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