• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

“戦争に引き込んだ男”アフマド・チャラビとは何者か

  • 菅原 出,瀬川 明秀

バックナンバー

2009年5月8日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

前回から読む)

 2001年1月のブッシュ政権誕生からワシントンや中東で取材を続け、日経ビジネスオンラインでも随時、分析記事を寄稿していただいている菅原出氏が最近、ブッシュ政権の8年間、とりわけイラク戦争を総括された本『戦争詐欺師』を出版されました。

 この戦争を巡る政権内の政策闘争や、政策に影響を与えるべく暗躍した亡命者、ロビイストや情報詐欺師などの姿を通して、ワシントンの政策決定過程の舞台裏を描いています。この取材を通じて見えてきたことを語ってもらおうと思っています。

 その中でも今回は2つの話をお願いしました。

 まずは北朝鮮のミサイル問題。北朝鮮はなぜミサイル発射をこの時期に行ったのか。このことを考えるために、ワシントンの政策闘争に詳しい菅原さんに、オバマ政権の安全保障戦略を整理していただこうと思います。

 そして連載2~4回目では2001年以降の米国の安全保障戦略の経緯を振りかえります。その中でも、“影の主人公”“米国をイラク戦争に引き込んだ男たち”、菅原さんが言う「戦争詐欺師」たちの話を中心に伺います。


 ―― ところで、菅原さんが、イラク戦争の背後を調べようと思われた一番の動機は何だったのでしょうか?

 菅原 イラク戦争は世界史的に見ても、本当に大きな事件の1つです。将来「世界史」を学ぶ子供たちは、教科書でこのイラク戦争の原因や、その後の世界に与えた結果などをたくさん勉強することになると思うのです。それほど1つの時代の流れに大きな変化を与えた事件だったと思っています。

 何と言っても米国という国がイラクという別の主権国家を侵略して、その国家元首をとっ捕まえてしまったのですから、これは大ごとです。

 純粋に国力というか軍事力を比較すれば、米国の方が圧倒的に大きくて強い。それにもかかわらず、米国は主要戦闘後の安定化プロセスに失敗し、ベトナム戦争の二の舞いと言われるような泥沼の状況に陥り、大変な苦労を強いられました。

 そしてそれがもとで国際的な影響力や国力全体をも大きく低下させ、かつて覇権国とか超大国と言われた地位から転落していく、そして何と米国史上初の黒人大統領を生むきっかけにもなった・・・。

 こう考えていくと、ジョージ・W・ブッシュの決断は、世界史的な重さを持ったものだったということができるわけで、それでは彼が下した一つひとつの「歴史的な決断」が、いったいどのような側近たちの助言やインテリジェンスによってなされたのだろうかということに興味が湧きませんか?

 彼の側近たちはどのような思惑でどのような助言を大統領にしたのか? そうした助言の根拠となったインテリジェンスはどのように収集され、分析されて、政策当局者のところまで行ったのか? 意見や考え方の違う側近同士がどのような権力闘争を展開したのか?

 さすがに米国ではこうした政策決定過程の内幕がどんどん明らかになっているのですが、日本ではどうかというと、「イラク戦争はもはや過去のもの」で、いったいあの戦争は何だったのかという検証がほとんどなされておりません。

日本は検証しない国

 戦争に至る過程もそうですし、占領統治政策や対反乱作戦などでも、「歴史的な」政策決定がいくつもなされました。しかし、そうした政策が誰のどのような思惑でつくられていったのかについての詳細な分析は、日本ではほとんど見られませんでした。

 もちろん「あれは米国の戦争だ」と言ってしまえばそれまでですが、日本もこの戦争を支持し、自衛隊という国際的には軍隊と見られている武装集団を送り、戦後の復興過程に参加した国の1つです。

コメント0

「戦争詐欺師」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長