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第2回:日本語版に先駆けて中国語版を強化

「WSJ中文網」、政府ではなく読者の視点で差別化

  • 田原 真司

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2009年5月15日(金)

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 中国のインターネット人口は3億を超え、世界最大のネット大国となった。日本の総人口の2倍以上という巨大市場は魅力的だが、中国のネットメディアを取り囲む環境は、米国や日本のそれとは大きく違う。

 新聞や雑誌などの伝統メディアはネット対応で後れを取り、大手ポータルサイトがその間隙を突いて情報発信の出口を押さえた。中国のネットユーザーの間では、ニュースはポータルで読む習慣が定着している。当局による報道規制やウェブサイトへのアクセスブロックなど、中国特有のリスクもある。

 そんな中、気鋭の中国メディアや外資系メディアの間で、新たなビジネスモデルを模索する動きが出ている。北京で4つのメディアの編集長と会い、中国のオンラインジャーナリズムの今と未来について聞いた。4回の短期集中連載でお届けする。

(聞き手は日経ビジネスオンライン編集長 廣松 隆志)

第1回 「財経」「財経網」胡舒立編集長、「財経網」張翔COO(最高執行責任者)
第2回 「ウォールストリート・ジャーナル中国語版(WSJ中文網)」袁莉編集長
第3回 「経済観察報」「経済観察網」仲偉志執行編集長
第4回 「フィナンシャル・タイムズ中国語版(FT中文網)」張力奮編集長

ウォールストリート・ジャーナル中国語版(WSJ中文網)

日本語版ウェブサイトの年内立ち上げを発表した米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)。日本語版の開設に先立ち、中国語のオンライン版「WSJ中文網」を大幅に強化している。北京に編集部を置き、英文記事の翻訳を中心に毎日20~30本の記事を配信。中国のローカルメディアでは読めない内容の深さと視点の新鮮さを売り物に読者を増やしている。WSJ中文網の編集長を務める袁莉氏に聞いた。

―― ウォールストリート・ジャーナル(以下WSJ)は紙の新聞では中国語版を発行していません。しかし、中国語版のウェブサイトは英語版とほぼ同じデザインで、記事などの情報量も遜色ないように見えます。紙に先行する形でウェブサイトに力を入れ始めたのはいつからですか。

「WSJ中文網」の袁莉編集長

 ウォールストリート・ジャーナル中文網(以下WSJ中文網)は2002年にスタートしましたが、実は2007年までそれほど力を入れていませんでした。(同じグループで通信社の)ダウ・ジョーンズにニュースを中国語に翻訳するチームがありましたので、そこに頼んで主要記事を翻訳し、ウェブサイトに載せていました。投資額はわずかで、ウェブサイトの管理運営も行き届いているとは言えませんでした。

 しかし2007年秋になって、会社の上層部に「このままではいけない」という議論が出てきました。WSJ中文網をいっぱしの“商品”として通用するウェブサイトにするため、やはり報道の現場経験のある人間を責任者に据えるべきだと。そして2007年末、当時ニューヨークにいた私に声がかかったのです。

ニュースの重要性を読者の視点で判断

―― ニューヨークではどんな仕事をしていたのですか。

 WSJの通信業界担当の記者でした。ニューヨークでの仕事や生活がとても気に入っていたので、北京に行ってWSJ中文網の編集長をやってほしいと言われた時はかなり迷いました。

 しかし2008年5月頃になって、決心が固まりました。この話をもらってから、私は中国のニュースサイトが毎日どんな情報を流しているかに注目していました。そして、WSJ中文網が非常に潜在力のあるウェブサイトだと感じて、編集長を引き受けることにしたのです。

 この頃、中国ではいろいろな事件が立て続けに起きました。北京オリンピック開幕前のごたごたや、5月の四川大地震などです。それらを機に、WSJ中文網のページビュー(サイト内のページ閲覧数)は大きく伸びました。というのも、こうした事件をWSJがどのように報じているのか、読者たちは強い関心を持ったからです。

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