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第3回:ネットは“秒刊”、新聞の日刊化は必要ない

「経済観察報」、紙もネットも記事の質で差別化

  • 田原 真司

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2009年5月18日(月)

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 中国のインターネット人口は3億を超え、世界最大のネット大国となった。日本の総人口の2倍以上という巨大市場は魅力的だが、中国のネットメディアを取り囲む環境は、米国や日本のそれとは大きく違う。

 新聞や雑誌などの伝統メディアはネット対応で後れを取り、大手ポータルサイトがその間隙を突いて情報発信の出口を押さえた。中国のネットユーザーの間では、ニュースはポータルで読む習慣が定着している。当局による報道規制やウェブサイトへのアクセスブロックなど、中国特有のリスクもある。

 そんな中、気鋭の中国メディアや外資系メディアの間で、新たなビジネスモデルを模索する動きが出ている。北京で4つのメディアの編集長と会い、中国のオンラインジャーナリズムの今と未来について聞いた。4回の短期集中連載でお届けする。

(聞き手は日経ビジネスオンライン編集長 廣松 隆志)

第1回 「財経」「財経網」胡舒立編集長、「財経網」張翔COO(最高執行責任者)
第2回 「ウォールストリート・ジャーナル中国語版(WSJ中文網)」袁莉編集長
第3回 「経済観察報」「経済観察網」仲偉志執行編集長
第4回 「フィナンシャル・タイムズ中国語版(FT中文網)」張力奮・編集長

「経済観察網」

週刊の経済専門紙「経済観察報」は、センセーショナリズムを排した質の高い記事で中国のインテリ層に支持されている。コンテンツに手間暇をかけることで日刊紙と差別化してきたが、ここにきてオンライン版の「経済観察網」にも力を注いでいる。経済観察報と経済観察網の執行編集長(編集部門の総責任者)を務める仲偉志氏に狙いを聞いた。

「経済観察報」と「経済観察網」の仲偉志執行編集長

―― 日経ビジネスオンラインでは、年初から経済観察報の翻訳転載を始めました。質の高い記事は日本の読者にも好評です。経済観察報は週刊の新聞ですが、ウェブサイト(経済観察網)でも毎日ニュースを配信しています。その意味では、日経ビジネスと日経ビジネスオンラインの関係に似ていますね。

 そうですね。ただ、経済観察報の創刊は2001年ですが、ウェブサイトに力を入れ始めたのはごく最近です。

―― 新聞の発行部数と、ウェブサイトのページビュー(サイト内のページ閲覧数)はどのくらいですか。

 新聞の発行部数は30万部強です。週刊なので、新聞としては非常に小規模です。ウェブサイトのページビューは月間1500万~1800万くらいです。

日刊化にこだわらず記事の質を重視

―― 経済観察報も、発行部数や広告収入は伸び続けているのですか。

 実は、昨年は発行部数がかなり減りました。紙代や印刷コストの値上がりを吸収するため、新聞の価格を上げたからです。しかし結果として、私たちの報道姿勢を評価してくれるロイヤルティーの高い読者層が残りました。発行部数は既に底を打ち、徐々に回復しています。

 2008年の広告収入は前年比25%以上伸びました。とはいえ、ピーク時の2002~03年頃の伸び率は150%に達していたことを思うと、かなり鈍化しました。

―― 発行部数が減っても広告収入が伸びるとはうらやましい。中国の広告主はまだまだ紙媒体を重視しているということでしょうか。

 はい。ただし、これは私たちがロイヤルティーの高い安定した読者層を持ち、広告主がそれを評価しているからです。

―― 中国では、この5~6年の間に経済専門紙や雑誌が数多く創刊されました。経済観察報の競争相手はどこですか。

 例えば「21世紀経済報道」や「第一財経日報」などです。ただ、彼らは日刊ですが、私たちは週刊です。経済観察報の記者や寄稿者は、日刊紙よりも長い時間と精力をかけ、より深い内容の記事を書くことができます。私たちの強みはそこにあります。

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