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ゲームデザイナー小島秀夫氏に世界の称賛

販売本数2650万本の「メタルギア」の生みの親の人気

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2009年5月13日(水)

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Kenji Hall (BusinessWeek誌、東京支局テクノロジー担当記者)
米国時間2009年5月6日更新 「Hideo Kojima: Gaming's Designer-in-Chief

 ゲームメーカーのコナミに入社した若き日の小島秀夫氏は、とても実現不可能と思える職務を与えられた。画面上の戦闘員を3人に限定し、射撃アクションもできるだけ少なくしたシューティングゲームを作れというのだ。小島氏にはそのような制約の下で作るゲームが売れるとは思えなかったが、当時の家庭用コンピューターではそれ以上のデータ量を処理することは不可能だった。

 そのため、小島氏は様々に創意工夫を凝らした。最初に考えた案の1つは、敵に捕らわれた特殊部隊の工作員が捕虜収容所から密かに脱出するという設定。しかし敵から逃げ回り、隠れてばかりという主人公はあまり颯爽としなかった。そこで次に思いついたのが、逆転の発想で、主人公の特殊工作員を敵地に潜入させるという設定だった。

 小島氏は、「敵に見つからないように隠れるゲームという点は変わらないが、そこにストーリー性を持たせることで、緊張感あふれるゲームを作り出そうとした」と振り返る。

 こうして1987年に発売された「メタルギア」は、ほとんど交戦場面のない戦闘アクションゲームという斬新な作品だった。小島氏はゲーム制作者として一躍脚光を浴び、「メタルギア」とその続編作品はステルスゲームという全く新しいジャンルを確立した。

 その後も小島氏はゲーム制作の既成概念を覆し、核戦争やナノ技術などのテーマを扱う、映画にも匹敵するような複雑なストーリー構成のゲームを開発してきた。その功績が評価され、同氏は3月25日、米サンフランシスコで開催されたゲーム開発者会議(GDC)の「ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード(GDCA)」の表彰式典で、業界で最も栄誉ある賞の1つ、生涯功労賞を受賞した。

7作品で販売本数2650万本の「メタルギア」シリーズ

 現在45歳の小島氏はクリエーターとして最も脂が乗っているようだ。7作品を擁する大ヒット作に成長した「メタルギア」シリーズは、全世界で2650万本の販売実績を誇る(業界では100万本以上売れればヒット作品と評価される)。

 ソニー(SNE)の据え置き型ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」用のシリーズ最新作「メタルギアソリッド4ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」では、伝説の兵士のクローン人間として誕生した主人公の物語が、3次元(3D)の戦場を舞台に展開される。2008年6月に米国内の定価49.99ドル(約4900円)で発売されたこの最新作は、全世界での発売から1カ月で100万本近くを売り上げ、小島氏のブランド力を見せつけた。

 人気シューティングゲーム「Halo(ヘイロー)」の開発元である米バンジー(ワシントン州カークランド)のジョンティ・バーンズ制作部長は、「ストーリー性とステルスゲームのプレー感覚を組み合わせる小島氏独特の手法は、とても真似のしようがない」と舌を巻く。

 兵庫県川西市に住んでいた10代の頃、小島氏が熱中していたのは映画やマンガ、小説だった。だが大学時代に(同氏は大学名を明かそうとしない)、その後の人生を左右するゲームに出会う。任天堂の宮本茂氏が開発した名作ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」だ。

 この時の体験について小島氏は、「自分の進むべき道はこれだと思った。宮本さんの存在がなければ、今の自分はいなかった」と語っている。

 小島氏がゲーム業界に入った頃はまだ、3Dコンピューターグラフィックス(CG)も、オーケストラのようなゲーム音楽も、人の動きを感知するコントローラーもなかった。初代「メタルギア」には、効果音すら入っていなかったのだ。

 小島氏は、「最終的にはアクションゲームというより、パズルゲームに近い仕上がりになった」と振り返る。

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