• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

トヨタ、予想以上の業績悪化

ハイブリッド車の新車種で浮上を期待

  • BusinessWeek

バックナンバー

2009年5月14日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

Ian Rowley (BusinessWeek誌、東京支局特派員)
米国時間2009年5月8日更新 「Toyota's Loss Is Worse Than Expected」

 トヨタ自動車(TM)をここ数年で世界一の自動車メーカーに押し上げた原動力は、困難と思われる業績目標を毎年達成し続けた手腕だった。だが最近は全く逆の状態で、同社は業績目標を下回ってばかりいるように見受けられる。

 5月8日、渡辺捷昭社長は東京でトヨタ社長として最後の通年決算発表の記者会見を行い、1950年以来初の赤字となったことを発表した。2009年3月期の最終損失は4369億円で、同社が2月に発表した3500億円の赤字という従来予想額を上回る赤字を計上(BusinessWeekチャンネルの記事を参照:2009年2月11日「世界のトヨタ、創業以来最大の難局へ」)。

 世界的な金融危機が深刻化する以前の2008年3月期に達成した1兆7178億円の黒字額を実に2兆1547億円も下回る減益となった。渡辺社長は会見で、「売上高も利益も著しく減少した」と述べた。

 今年度(2010年3月期)の見通しはさらに暗い。懸命の努力で約8000億円の経費削減を成し遂げたとしても、今年度の最終損益は5500億円の赤字になると予測。前年度(2009年3月期)比約22%の減収となった売上高は、今年度さらに約20%減少して16兆5000億円にまで落ち込む見通しだ。

 トヨタは投資家への配当も減らす。2007年度の年間配当実績は1株当たり140円だったが、2008年度は100円に減配する。

 来年度(2011年3月期)に関して、トヨタは見通しの発表を行わなかった。渡辺社長の在任中、トヨタは世界的な景気落ち込みの前には3年連続で過去最高益を記録したが、同社長は自身の任期について総括を求められると、もっと早く危機に対処すべきだったと述べた。「(もっと早く対処していれば)現在の状況には陥っていなかったかもしれない」(同社長)。

 だが、起こってしまったことは今さら取り返しようがなく、6月に渡辺氏から社長の座を引き継ぐ豊田章男副社長は、厳しい状況下でトップに就任することになる。

 世界中の自動車メーカーが軒並み苦戦している中、トヨタの惨憺たる前年度の業績は、ライバルのホンダ(HMC)と比べても際立っている。2009年3月期、ホンダは第4四半期に巨額の損失を計上したものの、最終損益は1370億円の黒字を確保し、今年度も黒字の見通しだ(日本の自動車大手3社の中で決算発表が最後となる日産自動車=NSANY=は、5月12日に決算発表を行う予定だが、赤字が予想されている。編集部注:日産は最終損益が2337億円の赤字と12日に発表)。

世界的不況の影響

 豊田次期社長にとっては、利益の落ち込み同様、販売減が続くと予想されていることも懸念材料だ。2009年3月期は、日米欧の市場で自動車需要が冷え込んだことにより、販売台数は130万台減少して760万台にまで落ち込んだ。トヨタは、今年度の販売台数はさらに110万台減少し、650万台になると予想している。

 渡辺社長は、「インドや中国など、一部の国で回復の兆しが出てきているが、欧米の金融市場が正常化し、世界経済が回復するには、もう少し時間がかかりそうだ。しばらくは厳しい市場環境が続くことになるという認識が必要だ」と語った。

 しかし、トヨタが決して手をつけようとしないことが1つある。それは工場の閉鎖だ。米ゼネラル・モーターズ(GM)が大規模な人員削減を行っているのに対し、渡辺社長は、トヨタはまだ工場を閉鎖する段階にないと述べた。同社は全世界で年間1000万台の生産能力を持ち、今年度の予想販売台数を350万台も上回る余剰生産力を抱えているが、同社長は「今は忍耐の時期だ」との認識を示している。

コメント0

「Bloomberg Businessweek」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

プロフェッショナルとして、勝負どころで安易に妥協するなら仕事をする意味がない。

手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト