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任天堂のピークは過ぎたのか?

国内市場でWii販売台数落ち込みという懸念

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2009年5月14日(木)

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Kenji Hall (BusinessWeek誌、東京支局テクノロジー担当記者)
米国時間2009年5月7日更新 「Has Nintendo Peaked?

 世界的不況にあっても、任天堂(7974.T、本社:京都)の勢いは削がれなかったようだ。任天堂は5月7日、2009年3月期の連結決算を発表(関連資料)。市場の予想通り、営業利益は前期比14%増の5552億円、売上高は同10%増の1兆8386億円と、いずれも前年度に引き続き過去最高を更新した。

 低迷する日本のハイテク業界で、任天堂は1人勝ちの様相を呈している。据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」と携帯ゲーム機の最新機種「ニンテンドーDSi」は一般にもゲームマニアにも受け入れられ、大ヒットを記録。アナリストの試算では、昨年のROE(自己資本利益率)は約22%、営業利益率は29%と、ほかの国内ハイテク企業やゲームメーカーを大きく引き離している。

 だが、任天堂が最高益を更新することは、今後しばらくないかもしれない。実際、任天堂が発表した業績予想はあまり楽観的ではない。これを受け、アナリストや投資家の間では、同社が増収増益の勢いをもはや維持できないのでは、との懸念が広がっている。

 任天堂の予想では、2010年3月期の営業利益が前期比12%減、売上高が2.1%減になる見通しだ。他業界の急激な落ち込みに比べれば、それほど悪い数字ではない。だが、こうした先行き不安も要因となり、任天堂の株価は昨年6月から半減、年初来でも21%下落している(日経平均株価は年初来6%の上昇)。決算発表後、日経平均株価は4.6%上昇しているのに対し、同社株は0.1%の下落となった。

国内市場がペースダウン

 投資家心理が弱気に傾いていることから、任天堂の岩田聡社長は、ゲームソフトやサービスなどの新たなヒット商品の開発を迫られている。

 欧米においては、任天堂は引き続き高収益を上げている。WiiとDSは販売台数で首位を維持。米調査会社NPDグループの調べでは、米国で今年3月、Wiiの販売台数が60万1000台を記録したのに対し、米マイクロソフト(MSFT)の据え置き型ゲーム機「Xbox(エックスボックス)360」は33万台、ソニー(SNE)の据え置き型ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」は21万8000台にとどまっている。

 任天堂にとっての問題は国内だ。Wii用ゲームソフトのタイトル数は増加している(最新調査では1323本)にもかかわらず、Wii本体の販売台数が伸び悩んでいるのだ。

 2009年3月期、Wiiの国内販売台数は206万台と、前期の390万台から47%減少。「ニンテンドーDS Lite」より薄型で機能が充実した新機種のDSiをもってしても、DSシリーズの販売台数減少に歯止めはかけられなかった。

 ゲーム関連の出版や市場調査を手がけるエンターブレイン(本社:東京)が先週発表した調査結果では、4月の国内月間販売台数はPS3が10万8530台と、6万7116台だったWiiを2カ月連続で上回った。PS3は3月の国内月間販売台数で、16カ月ぶりにWiiを逆転している。

 任天堂が国内販売の低迷を懸念するわけは、国内市場が世界市場の先行指数になる傾向があるからだ。従来、日本の消費者は新しいゲーム機に飛びつくのも早いが飽きるのも早い。Wiiの国内販売台数の落ち込みは、世界市場でも今後同様に販売が低迷する可能性を示唆している。

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