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米ストレステスト後、10銀行が資本増強レース

資本不足は米金融10行で750億ドル

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2009年5月15日(金)

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Theo Francis (BusinessWeek誌、ワシントン支局記者)
米国時間2009年5月7日更新 「Banks Face Race to Raise Capital

 米金融界で資本増強レースとでも言うべき緊迫した事態が起こっている。今後半年以内に、米大手金融機関10社は合計で750億ドル(約7兆3000億円)の資本増強を迫られているのだ。

 とはいえ、金融市場ではよくあることだが、競争の条件は平等ではない。米連邦政府が2カ月かけて実施した大手金融機関への「ストレステスト(財務健全性を審査する資産査定)」の結果が公表された今(BusinessWeek.comの記事を参照:2009年5月7日「Stress Test Losers: BofA, Wells Fargo, GMAC」)、市場の関心は、資本増強を命じられた金融機関10社が自己資本を増強できるかどうかに向けられている。

 資本不足の解消の難しさは、金融機関ごとに明らかに開きがある。米金融大手モルガン・スタンレー(MS)は、政府に18億ドル(約1750億円)の増資の必要性を勧告され、普通株の公募増資で20億ドル(約1950億円)を調達する意向を示した(編集部注:モルガン・スタンレーは8日、結局約40億ドルの普通株増資を行うことを発表)。137億ドル(約1兆3000億円)の増資を求められた米銀大手ウェルズ・ファーゴ(WFC)は、60億ドル(約5800億円)を新株発行で調達し、残りは収益の向上などで資金を確保するとしている。

 最も多額の資本増強を求められたのは米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ、BAC、本社:ノースカロライナ州シャーロット)で、その額は340億ドル(約3兆3000億円)に上る。バンカメは5月7日、政府の要求に応えるにはいくつかの手段があると発表。選択肢として、普通株発行や資産売却、「さらには、既存の優先株の普通株への転換」を挙げている。

 多くの投資家は、これらの金融機関は住宅ローンなどの不良債権を抱え、依然として財務状態が悪いと見ており、新株発行に対して資本市場がどう反応するかは不透明だ。市場の反応が冷ややかだった場合、金融機関は厳しい選択を迫られる可能性もある

自動車・住宅ローン金融GMACの苦しい事情

 例えば、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の完全子会社だった時代が長く、最近になってほかの自動車メーカーとも取引関係を持つようになった米金融大手GMACのケースを考えてみよう。

 米金融当局は、GMACが住宅金融部門の米レジデンシャル・キャピタル(レスキャップ)を通じて多額の住宅ローン債権を抱えていることも考慮したうえで、今後経済が予想以上に悪化した場合でも存続できるようにするためには、115億ドル(約1兆1000億円)の資本増強が必要と指摘した。

 GMACは政府からの資本増強の指示に従う方針を示したが、その手段については、時期尚早だとして明らかにしなかった。同社の広報担当者は、ストレステストで同社が資本増強の必要性を指摘された一因は、ローン債権の健全性ではなく、経営危機に陥ったGMという単独企業への依存度が高すぎたためだと説明した。

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