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私が結婚しないのは彼が家を買えないから

住宅価格の高騰と“三不女”の関係

2009年5月15日(金)

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 近頃、中国のインターネットで“三不女”という新語が評判になっている。この“三不”は“不逛街(街をぶらつかない)”、“不盲従(盲従しない)”、“不攀比(競って見栄を張らない)”を意味し、具体的には年齢25歳以上で、独立した収入が有り、自信と知恵を兼ね備えた結婚適齢期を過ぎた女性を指す。

 彼女たちはインターネットショッピングを通じて買い物をするので街をぶらつくことはないし、流行に盲従もしないし、見栄を張って他人と競うこともないということらしい。

 “三不女”より先に“三不男”という言葉が存在したが、こちらの“三不”は“不主動(自発的でない)”、“不拒絶(はっきり断らない)”、“不負責(責任を負わない)”の意味であった。

 “三不男”は2004年頃から使われ始めたようで、消極的かつ優柔不断で責任も取らない「グータラなダメ男」の代名詞であったようだ。この“三不男”に相対する言葉として新たに生まれたのが“三不女”である。

“売れ残り”だなんて言わせない

 一方、女性に関して言えば、中国教育部が2007年8月に発表した171個の新語の中に“剰女(売れ残り)”という言葉があった。

 これは「高学歴」「高収入」という優越した条件があるにもかかわらず婚期を逃して「高年齢」に達した女性を指し、Single(独身)、Seventies(大部分が1970年代生まれ)、Stuck(取り残された)の意味から“3S女人”とも呼ばれた。この“剰女”という概念を打ち払うものとして新たに提起されたのが“三不女”である。

 “三不女”という新語は32歳で未婚の女性実業家がインターネットサイト“天涯社区”の掲示板に「“剰女”よ!消え失せろ、私たちは皆“三不女”」という表題の書き込みを行ったことに端を発する。

 昨今中国の父母たちが娘を少しでも早く良縁に嫁がせようと躍起になっている現状に反発して、彼女は「私たちは婚期を逃したわけではないのだから、新時代の魅力ある女性だという自信を持とう」と檄を飛ばしたのである。

 これに対して多数の女性ネットユーザーが支持を表明したし、やっと仲間が見つかったと喜びの声を上げたことで、“三不女”という新語は一躍脚光を浴びることになったのである。

インターネットショッピングを推奨

 この32歳の女性が強調したのは、女性は当世風の生活態度を持たねばならないということで、感情的にも経済的にも独立し、消費も理性的でなければならないというものであった。

 消費については、時代の趨勢としてインターネットショッピングを推奨し、時間と労力の無駄を省き、金銭の節約につながるとしているのだが、この点が特に女性ネットユーザーの共感を得たのだという。

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「私が結婚しないのは彼が家を買えないから」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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