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爆発物、テロ、スパイの大まじめな博物館へようこそ

  • 白土 晴一

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2009年5月26日(火)

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 インド北東のアッサム州では、分離独立を目指すアッサム統一解放戦線(ULFA)やパキスタンの支援があるとされるハルカトゥル・ジハード・イスラミ(Huji)などの反政府組織による爆破テロが多発している。

 そのため、アッサム州警察はテロ対策の一環として、市民の啓蒙活動のための「爆発物博物館」を作った。目的は、爆破テロの恐ろしさを市民に理解してもらうこと。


【Museum for explosives in Guwahati】
(南アジア中心のニュースを配信する「Asia News International」の
YouTubeチャンネルより)
見学者には専門家がやさしく解説してくれる上、最近分析を終えたばかりの最新のテロ事件押収物も見学できるとか。

 選ばれたのはアッサム州中央のカームループ県グワーハーティー、ここには1969年に設立された州警察の科学捜査研究所があるが、この施設内にインド初の「爆発物博物館」が併設されることになったらしい。

 小規模ではあるが、RDXやTNT、手榴弾、ゼラチン・スティック(ゼリグナイト)、起爆装置などが展示されている。これらはいずれも1980年からインド北東部で起こったテロ事件で押収された証拠品、つまり現実のテロに使用されたものばかりである。

 なんだか、ブラックコメディーのようにも思えてしまうが、それほどインドではテロへの危機感が切実なものになっているということなのかもしれない。

「911」の展示企画も

 博物館や展示イベントと言うと、学生時代に課外授業で見学した土偶や埴輪、恐竜の化石や美術品などの展示を思い浮かべる人も多いだろう。博物館が、血なまぐさいテロの展示企画を行うのに違和感を感じるという人もいるかも。

 私自身も、博物館はテロとは縁遠い平和な教育施設というイメージを抱いてしまう。
それが「単なる思い込み」と言われれば、まったくその通りなのだが。

 一方、ネットの動画でアメリカを覗いてみると、まだ完全に歴史になっていないような911テロに関する展示を熱心に企画する博物館や団体も存在しているようである。

 例えば、ニューヨーク・ステート・ミュージアムでは、崩壊したワールド・トレード・センターの展示を企画し、ビルに直撃した旅客機の一部や破壊された消防車などを公開している。


【NYS museum WTC exhibit】
(カンバーランド・ボランティア消防本部のYoutubeチャンネルより)
展示内容を見ると、テロ事件というよりも災害を忘れないようにするという意図があるように思う。なんとなく、東京都墨田区の関東大震災の復興を記念した「震災復興記念館」を思い出す。

 また、2008年8月には、デンバーで開催された民主党全国大会の期間中に合わせて、「CELL」(Center for Empowered Living and Learning)という団体が、さまざまな記録フィルムや映像技術を駆使して、過去のテロ事件、PLOゲリラによるオリッピック・イスラエル選手襲撃事件やオクラホマ・シティー連邦政府ビル爆破事件を紹介し、最終的には911テロにつながるような形で、世界中のテロの脅威を訴える内容の展示イベントを開催している。


【World's First Terrorism Museum】
(Newsweek videoのYouTubeチャンネルより)
タイトルには「世界最初のテロ博物館」とあるが、このイベントがテロに関する展示の最初ではない。後に、Newsweekも訂正を入れている。

 この団体は非営利であり、展示内容自体には特定の政治的な主張を感じさせないものと伝えられているが、イベントのスポンサーは共和党支持の地元有力者であったらしい。

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