• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

現代建設買収を巡る“現代一族”の争い

旧現代グループ3企業の買収で、再びお家騒動か

  • 毎経エコノミー

バックナンバー

2009年5月27日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

“現代一族”の動きに、世間の注目が集まっている。

 ハイニックス半導体(旧現代電子)や現代総合商事、現代建設など旧現代グループ企業が売却先を探し始めたからだ。

注:現代グループとは、現代商船、現代エレベーター、現代アサンなどを傘下に持つ企業グループ。1997年のアジア通貨危機を契機とし、現代・起亜自動車グループは2000年、現代重工業グループは2002年にグループから離脱。また、同グループの中心的存在だった現代建設もアジア通貨危機の際、政府管理下に入った後、2001年に同グループを離れている。

 この3企業のうち、オーナー探しが最も進んでいるのは現代総合商事だ。現代総合商事の債権団は4月までに予備調査を終え、5月中に本入札を行い優先交渉権を持つ対象を選ぶ。予定通り進めば7月中には売却作業は完了する。

 現代総合商事の予備入札には鉄鋼メーカーの現代重工業とBNGスチール、ベンチャーキャピタルのキューキャピタルなどが買収意向書(LOI)を提出した。BNGスチールは現代・起亜自動車グループの系列会社なので、現代の創業一族の企業同士で現代総合商社の買収を巡り競っていることになる。

*その後、BNGスチールとキューキャピタルは入札への参加を取り消している。

現代総合商事買収戦は出来レースか

 現代重工業は、現代総合商事の海外営業網と「現代(ヒュンダイ)」ブランドの所有権に注目している。この両方が手に入れば海外での商標権紛争を避けられるだけでなく、資源開発で相乗効果を期待できるとの目論見だ。BNGスチールも「現代総合商事など、商社経由で一部輸出を行っている」ことから相乗効果を追求できるとの立場だ。

 しかし証券市場では、現代一族同士の争いが最後まで続く可能性は低いと見ている。BNGスチールは現代自動車グループの系列会社だが、以前は故チョン・モンウ(鄭夢禹)現代アルミニウム会長が率いていたサンミ(三美)総合特殊鋼が母体だ。現在は、故チョン・モンウ氏の長男チョン・イルソン(鄭日宣)氏が代表を務めている。現代自動車会長のチョン・モング(鄭夢九)氏はBNGスチールを自分のグループに組み入れており、将来は甥に経営権を譲り渡すだろうと噂されている。従って、同じ故チョン・モンウの弟で、現代重工業の大株主であるチョン・モンジュン(鄭夢準)氏が、現代重工業と甥や姪が経営権を握ることになるBNGスチールとが争うのを傍観することはないだろうと言われているからだ。

 キューキャピタルも争いを続ける公算は小さい。同社は現代自動車グループと関係があり、ユ・ジョンフン代表は現代証券の出身だからだ。

 証券業界関係者の間では、本入札の段階では現代一族企業から単一候補が出るか、BNGスチールに内定しているだろうとの説が有力だ。

ハイニックスも狙っているのは現代重工業か

 同じく売り出されているハイニックスはどうか。売却主幹事証券となったクレディ・スイスとウリ投資証券、韓国産業銀行の3社からなる企業連合は近く、投資家に対しハイニックスに対する投資意向書を発送し、売却の可能性を打診する予定だ。

 買収を検討していることを認めている企業はないが、業界では現代重工業やLG電子が候補として挙がっている。現代重工業は現代一族企業であるうえ、キャッシュを豊富に抱えていることが強み。LG電子は、業務上、相乗効果を見込めそうな点が強みとされている。

 現代重工業の総借入額は2008年末時点でわずか33億ウォン(約2億5000万円)。今年、3000億ウォン(約229億円)の社債を発行したことから借入額は少し増えたものの、2兆ウォン(約1500億円)以上の現金資産を保有している。

 一方、現代一族の企業が連携してハイニックスの買収に乗り出すことも予想される。具体名が挙がっているのは、現代重工業と化学メーカーのKCCだ。現代重工業は既に2008年3月にKCCと合弁会社を設立、2010年から太陽光発電向けにシリコンを年間2500トン生産する計画だ。

 両社の名前が挙がったのは、太陽光発電と半導体は技術的に類似点が多いからだが、現代重工業の関係者は「ハイニックス買収は全く検討をしていない」と買収の可能性を否定する。KCCも「現在の事業以外に追加する事業計画はない」と言い切る。

「韓国発 毎経エコノミー」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

夢の実現にあたっては強く「念ずる」。そうした心構えを支えにビジネスの世界の荒波を渡ってきました。

後藤 忠治 セントラルスポーツ会長