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おしゃれ禁止、悔し涙禁止、投票も禁止で、復活した“凄い”オーディション番組

中国版の「アメリカンアイドル」「スタ誕」はレベルが違う

2009年5月29日(金)

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 2009年5月7日、湖南省のテレビ局である“湖南電視台(湖南テレビ)”は北京の5スターホテル“天倫王朝飯店(Tianlun Dynasty Hotel)”で記者会見を行い、2007年、2008年と2年間にわたって中断していた人気番組“超級女声”を“快楽女声”と改称して復活させ、2009年度“快楽女声”を開催すると発表した。ちなみに、“超級女声”の英語名称は“Super Girl”だが、“快楽女声”と改称しても“Super Girl”に変更はない。

1億人が視聴する視聴率No.1番組

 湖南テレビは1997年1月1日から通信衛星「アジアサット2」経由で放送していることから通称“湖南衛視(湖南衛星テレビ)”と呼ばれている。その一地方テレビ局に過ぎない“湖南衛視”の名を中国全土に高らかしめたのが、2004年から2006年までの3年間にわたって同局の「娯楽チャンネル」で放送された番組“超級女声”であった。

 湖南衛視の“超級女声”が評判となるにつれて全国のテレビ局は次々と同番組を放送するようになり、ついには延べ1億人が視聴する全国テレビ視聴率No.1の人気番組となったのである。

 中国では国家テレビ局である“中国中央電視台(中央テレビ=CCTV)”が有線・衛星放送を通じて合計19チャンネルを全土に放映しており、全国テレビ視聴率ランキングのトップ10はすべてCCTVの各チャンネルによって独占されるのが常であった。

 ところが、“超級女声”が放送を開始した2004年から2006年までの3年間は湖南衛視が第5位、第4位、第6位と連続でCCTVの牙城を突き崩してトップ10に食い込んだのであった。

 “超級女声”が放送を停止した2007年の全国テレビ視聴率トップ10がどうなったのかは興味のあるところだが、残念ながら中国語インターネットで検索しても見当たらず、湖南衛視の順位がどう変化したのかは分からない。ただし、湖南衛視がCCTVを除いた地方テレビ局の視聴率ランキングでは2004年以降一貫して第1位を続けていることは間違いないようだ。

中国版「スター誕生」

2005年10月9日に北京で行われた“超級女声”出場者によるコンサート © AP Images
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 さて、“超級女声”とはいかなる番組なのか。この件について報じた2009年5月20日付の米紙「ウォールストリート・ジャーナル」の中国語ネット版は、“超級女声”を米国テレビ番組「アメリカン・アイドル」の中国版で、参加者を女性に限定した番組と紹介している。

 日本で言えば、1970年代を通じて一世を風靡した視聴者参加型歌手オーディション番組である日本テレビの「スター誕生」の女性限定版である。「スター誕生」が山口百恵、桜田淳子、森昌子の中三トリオやピンク・レディーといったスター歌手を生み出し、日本の歌謡史上に1つの時代を築いたことは御承知の通りである。

大掛かりな「勝ち抜きシステム」

 “超級女声”は“想唱就唱, 唱得響亮(「歌いたかったら歌い、心行くまで歌おう」)”を基本理念とする歌唱コンテストであり、毎年全国各地で勝ち抜き戦を行い、最後に湖南省の省都“長沙市”でその年の最終決戦を行った。

 その参加資格は、

(1)歌を歌うことが好きな女性であること
(2)歌い方に制限なし
(3)年齢に制限なし(ただし、16歳以下は親の付き添いが必要)
(4)中国国籍であること
(5)外見にこだわらない
(6)地域を問わない
(7)複数の女性がグループを結成することも可

などであった。この条件を満たしさえすれば、指定された地域で誰でも無料で申し込みができることになっていた。

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「おしゃれ禁止、悔し涙禁止、投票も禁止で、復活した“凄い”オーディション番組」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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