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GM傘下オペルをマグナが救済買収へ

現実的な支援策を提示していた伊フィアットは撤退

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2009年6月3日(水)

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Jack Ewing (BusinessWeek誌、欧州地域担当エディター)
米国時間2009年5月29日更新 「Magna Seals a Deal for GM's Opel

(BusinessWeek編集部注:本記事は5月29日に掲載した記事の改訂版である)

 5月30日未明、カナダ・オーストリア系自動車部品大手マグナ・インターナショナル(MGA)が米ゼネラル・モーターズ(GM)の欧州部門の買収先に決定した。ほかの買収先候補に比べ、GM傘下の独オペルと英ボクソールの人員削減規模は小さくなる見込みで、ドイツの労働組合や政治家はこの結果を歓迎した。

 5月29日夕方にドイツのベルリンで始まった協議には、独政府、米政府、GMの関係者らが出席。30日未明にかけての協議の末、暫定合意に達した。だが、ドイツや英国、ポーランドなどに工場を持つGM欧州の5万4500人の従業員にとっては、リスクをはらんだ内容となった。マグナとオペル買収を争った伊自動車大手フィアット(FIA.MI)は、買収直後にはより大規模な人員削減を予定していたと見られるものの、長期的な経営立て直しという点ではより現実的と思われる支援策を提示していた。

 フィアットのセルジオ・マルキオーネCEO(最高経営責任者)は、オペルと米クライスラーを合併し、欧州最大の自動車メーカーである独フォルクスワーゲン(VW、VOWG.DE、本社:ボルフスブルク)のビジネスモデルを踏襲する計画を提案していた。

 VWは、エンジンやシャシーなど、プラットホームと呼ばれる部品に関して、限られた種類を傘下9ブランドで共有。これにより、現在の自動車業界の危機を大部分の競合他社よりも上手に乗り切ってきた。同社の抱える「VW」「Audi(アウディ)」「Skoda(シュコダ)」などのブランドは外見や顧客層こそ異なるものの、車体の構造部分では共通する点が多い。

 マルキオーネCEOは、VWと同様の戦略を取ることで、VWやトヨタ自動車(TM)をはじめとする世界の大手自動車メーカーと張り合えるほどに費用効率を高めたいと考えていた。昨年の売上高が594億ユーロ(約8兆円)だったフィアットは、引き続きクライスラーの買収を目指している。だが、仮にオペルが加わっていれば、3社合計の生産台数は年間600万台近くに達し、大手ライバルとより互角に競争できる規模になった計算だ。

 もちろん、フィアット、オペル、クライスラーの3社を1つの世界的な自動車メーカーとしてまとまりよく統合するのは至難の業だ。だが、世界的な経済危機以前から既に生産力過剰の問題を抱えていた自動車業界で生き延びるには、恐らく最善の方法だっただろう。

オペルにとってのメリットは?

 フィアットの提案に比べ、マグナの計画は不透明だ。マグナの担当者に直接話を聞くこともできなかった。報道によれば、年間売上高約205億ドル(約1兆9680億円)のマグナはオペルの買収に当たりロシアの自動車大手GAZ(GAZA.RTS)と連携。ロシアの国営銀行ズベルバンク(SBER.RTS)から資金協力を受け、ロシア市場で好調なオペルのさらなるシェア拡大を狙う意向だ。

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