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輸送統計から読む、中国景気回復の行方

内需拡大に頼りなさ、先行きは楽観できず

2009年6月8日(月)

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読トウ煤電油運

財経記者 王晶 霍侃 于海栄

「ある日、給料がいきなりカットされるのではないか」――。ここ数カ月というもの、北京の豊台駅に勤務するある駅員は、給料明細を受け取るたびにハラハラしている。彼によると、隣の豊台西駅では駅員の給料が「既に10%カットされた」。その理由はノルマの未達だ。

 豊台西駅は華北、華東、中原、東北、西北向けの貨物の集散を担う中継地点である。同駅の駅員によれば、金融危機の発生以来、貨物の輸送量は目に見えて減った。「運ぶべき貨物がないため、駅構内には何編成もの貨車が滞留している」と、この駅員は言う。

 こうした状況は鉄道省の統計にも表れている。全国の鉄道貨物輸送量(発送ベース)の伸び率は、今年1月に初めて前年同月比マイナスに転じて以来、4月まで連続してマイナスが続いた。もっとも、下げ幅は縮小しつつある。1~4月の総発送量は前年同期比5.7%減と、1~3月よりも0.6ポイント回復した。

 輸送量の落ち込みの背景には、貨物そのものの著しい減少がある。

国内貨物は回復も、輸送力過剰は変わらず

 「年間目標の達成は大変厳しい状況だ」。4月28日、鉄道相の劉志軍は省内の会議でそう率直に語った。上半期の輸送量の目標は、旅客が7億8000万人、貨物が15億6000万トン。これに対し、1~4月の実績は旅客が5億600万人、貨物が10億3000万トンにとどまった。

 鉄道だけではない。経済の低迷は港湾輸送も冷え込ませている。最もダメージが大きいのは、言うまでもなく対外貿易向けの貨物だ。UBS証券で運輸サービス業のアナリストを務める黄翔によれば、中国のコンテナ取扱高は金融危機の発生により成長の原動力を失い、2008年下半期の伸び率は1ケタ台にとどまった。

 4月に入ると、一定規模以上の港湾では取扱高が下げ止まり、前年同月比で小幅な上昇が見られた。特に国内間の輸送にははっきりと上昇傾向が表れた。統計データによれば、沿海部にある港湾の4月の貨物取扱量は前年同期比3.6%増加した。そのうち国内取引は7.5%増、対外貿易は1.7%減だった。

 港湾輸送の“外冷内熱”は、中国の内需が回復しつつあることを意味するのだろうか。この問いに対して、アナリストの多くは慎重な見方を示す。彼らによれば、経済回復の「芽」はまだまだ頼りないという。

 航空輸送でも、供給が需要を上回っている。国金証券で交通運輸業のアナリストを務める曽旭は、「航空貨物の輸送能力は実際の貨物の量をはるかに超えている」と指摘する。

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