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米アップルのジョブズCEO、もう業務に復帰か?

「iPhone 3G S」発売の翌日、肝臓移植を2カ月前に受けたとの報道

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2009年6月25日(木)

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Arik Hesseldahl (BusinessWeek.com記者)
米国時間2009年6月21日更新 「Apple: Bruised or Burnished?

 米電子機器大手アップル(AAPL)のスティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)の健康に関する情報は、同社の経営を左右しかねないほど重大な影響力を持つ。その情報は6月20日未明に公表されたが、公表時期としてはこれ以上ない絶好のタイミングだったと言える。20日午前0時を少し回った頃、米紙ウォールストリート・ジャーナルは、珍しい種類の膵臓ガンを患い、2004年に手術を受けているジョブズCEOが、このほど米テネシー州で肝臓移植手術を受けたと報じた(手術を受けた理由は公表されていない)。

 この事実が報道されたのは、アップルの大人気のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の第3世代となる新機種「iPhone 3G S」の発売からほぼ1日が過ぎようとする頃だった。3G Sの滑り出しは大成功と見られ、米国でiPhoneを独占販売する米通信大手AT&T(T)は6月19日、新機種の受注について「数十万台」の予約が入っていると発表。英国での独占販売権を持つ英携帯電話サービス大手O2(オーツー)も、受注が殺到していると述べている。

 これらのニュースを受け、週明け6月22日に市場が開く時、アップルの投資家は2つの相反する情報を基に投資判断を行うことになる。長年、アップルの創造力とデザイン力を支える唯一無二の存在と考えられてきたジョブズCEOの健康問題を不安材料として重く見るか。iPhoneの最新モデルの好調さをアップル株の買い材料と見るか。投資家はどちらの材料を重視するのだろうか。(編集部注:6月22日、アップル株は1.5%安に)

 6月21日、米証券会社ニーダム・アンド・カンパニー(本社:ニューヨーク)のアナリストで、長年アップルの動向を注視してきたチャールズ・ウルフ氏は、肝臓移植手術の情報はむしろ好材料になり得るとの見方を示した。肝臓移植手術を受けた患者の予後は、手術が成功し深刻な合併症がなければ一般的に良好とされる。ウルフ氏は、肝臓移植手術により、ジョブズCEOの職務継続に対する不安がかなり払拭されると見る。

 「アップルは自社株の“ジョブズ・プレミアム(ジョブズの職務継続を条件とする上乗せ分)”の解消を狙っていると思われる。昨年はジョブズCEOの健康状態の良し悪しに関する憶測で、株価が5~10%も変動するなど、異常な値動きが見られた。そうした状態はアップルにも、投資家にも好ましくない。皆にとって不幸な状態だ」(ウルフ氏)

 実際、ジョブズCEOが休養に入ると発表した1月5日(BusinessWeekチャンネルの記事を参照:2009年1月14日「アップル、ジョブズCEOの健康問題」)、アップル株は終値で94.58ドルだったが、同CEOの健康問題に関する憶測が大きく報じられ、1月20日には、約16%安の78.20ドルにまで下落。過去52週間の最安値をつけた。その後、アップル株は完全に値を戻したうえ、6月19日には139.48ドルの終値となり、最安値の倍近くにまで値上がりした。

後継CEOを巡る憶測

 最新のニュースを受けても沈静化しそうにないのは、アップルの後継CEOを巡る憶測だ。ジョブズCEOの病気療養中は、ティム・クックCOO(最高執行責任者)がアップルの陣頭指揮を執ってきた。クックCOOはIT(情報技術)大手の米IBM(IBM)と、米ヒューレット・パッカード(HP、HPQ)が買収する前の米コンパックコンピュータに長年務めた経験を持ち、アップルが1990年代前半の行き詰まりから立ち直りつつあった1998年に、アップルに入社した。

 ジョブズCEOは、アップルの目覚ましい製品戦略の立案者と見なされてきたが、経営管理の旗振り役として、実際にその製品戦略を実現させてきたのはクックCOOだ。また、サプライチェーン・マネジメント(SCM)など、目立たないが運営に不可欠な業務についての判断業務には、ジョブズCEOはほとんど関与していないと見られ、こうした領域はクックCOOの専門分野だ。

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