「CCTV事業を巡る、サムスン電子とサムスンテックウィンの争い 」
今年4月、ソウル特別市南部の瑞草区にあるサムスンのオフィスでグループ社長会議が開かれた。この席上、サムスンテックウィンのオ・チャンソク社長は「デジタルカメラ事業分割後のサムスンテックウィン事業計画」について発表した。航空機エンジンやカメラ事業を主力とするサムスンテックウィン。この会議では、監視・防犯カメラとして使われるCCTV(Closed Circuit Television=閉回路テレビ)事業に関して同社の方針が話し合われた。
この防犯カメラ事業にはサムスンテックウィンだけでなく、サムスン電子、エスワン(S1)などの系列会社も参入。特にサムスン電子とサムスンテックウィンは、新製品競争を繰り広げている。エスワンは防犯カメラの生産はしていないが、カメラを含めたセキュリティーシステムを販売している。
サムスン電子は売り上げ700億円を目指す
このように、サムスンの系列会社同士が競争しているのは、防犯カメラ市場の展望が明るいからだ。セキュリティー関連市場の規模は全世界で400億ドル(約3兆8000億円)に達し、防犯カメラの市場規模は今年、90億ドル(約8500億円)を超えると予想されている。

特に、韓国と地理的に近い中国市場が急成長し、関連企業の進出も活発になっている。現在、防犯装置は米ハネウエル、同ゼネラル・エレクトリック(GE)、同ペルコ、独ボッシュなどのグローバル企業が80%の市場シェアを握っているが、サムスンなどの韓国企業も急速にシェアを上げている。
サムスンテックウィンの関係者は「調査機関によって差はあるが、防犯カメラ部門だけで見ると、サムスンテックウィンとサムスン電子が市場シェアで5位と6位になっている」と語る。
サムスン電子の防犯装置部門であるVSS事業チームは今年4月、防犯カメラの新製品「A1」を発表した。ド・インロク常務は新製品発表会の席上で「高成長を遂げている防犯装置市場で2011年までに売り上げ1兆ウォン(約700億円)を達成する」と目標を語った。
サムスンテックウィンも防犯カメラ部門を次世代の成長源と考えている。
今年2月、サムスンテックウィンはデジタルカメラ事業部門をサムスンデジタルイメージングという別会社に分離した。全事業の3分の1に該当するデジタルカメラ部門を切り離したため、サムスンテックウィンは新事業の掘り起こしに躍起になっている。その1つが防犯カメラ事業。過去18年間、カメラのみを生産してきたが、最近では総合的なセキュリティーシステムの販売を拡大している。
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