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自国の才能をテレビで発掘! 「スターズ・オブ・サイエンス」

アイドルだけじゃない。科学者だって技術者だって

  • 白土 晴一

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2009年7月7日(火)

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 ゴスペル・シンガーのルーベン・スタッタード、カントリー・シンガーのキャリー・アンダーウッド、R&Bシンガーソングライターのジョーダン・スパークス、この名前でピンと来るのは、ケーブルTVなどで海外のTV番組を熱心に見ている人に違いない。

 彼らは現在活躍中のアメリカのミュージシャンだが、いずれもFoxテレビの新人アイドルオーディション番組「アメリカン・アイドル」の優勝者たちなのである。

 シーズン8まで放送されている「アメリカン・アイドル」は、アメリカだけではなく世界で最も有名なリアリティーTV番組の一つと言えるのではないだろうか(オフィシャルサイトはこちら)。

 簡単に言ってしまえば、毎年1~5月の火曜日と水曜日の夜に放送される巨大規模の「スター誕生」番組なのだが、アメリカでの人気や熱狂ぶりには驚くべきものがある。

英国製のフォーマットが世界に広がる

 誰でも参加できる一次審査には何万人もの応募者がおり、これを「ハリウッド審査」という歌唱力のテストなどを経てファイナリスト24人に絞込む、その後は視聴者による電話投票を行い、投票数の少なかった者を毎週落としていき、数カ月後のファイナルステージで優勝者を決定するというシステムの番組である。

 お気に入りのアイドル候補者に自分で電話投票が出来るし、それで当落が決定するという、きわめて単純明快な部分が人気を得た理由の一つでもあるだろう。1回の番組放送で数十万件の電話が掛かることもあるそうである。


【American Idol - Olivia loves the Idols!】
(「Fox Broadcasting」のYouTubeチャンネルより)
実際に掛かってきた視聴者からの投票電話をそのまま使った番組宣伝。10~20代の青少年には絶大な人気がある番組だ。

 元々はイギリスの「ポップアイドル」という番組のフォーマット(構成・演出等)を使用した番組だったが、今では本家を大きく凌ぐ人気となり、、他国でも類似した内容の番組が制作されるようになった。

 例えば、イスラエル・チャンネル2の「Kokhav Nolad」(スター誕生)やハンガリー・TV2の「Megasztär」(今年の声は)などは同じフォーマットを使用している。個人的には、中国で国民的な人気を博した湖南TV「超級女声」なども、この「アメリカン・アイドル」を意識して作られたのだと思う。

アフガニスタンでも人気爆発!

 その中でも、個人的に興味を引かれるのは、アフガニスタンの番組である。
 え、アフガン? そう。あの情勢が不安定なアフガニスタンにも、同様のオーディション番組があるのだ!

 アメリカ国際開発庁などの支援も受けているカブールのTV局「ToIo TV」は、2005年に新人スター発掘番組を制作し始める。これは、才能ある10代~20代前半の若者1000人の中から、「新生アフガニスタンを象徴するようなスターを選び出す!」というもので、アフガニスタンのTV局にとってはかなり大胆な企画と言えた。

 これが、アフガニスタンきっての大人気番組となる「アフガン・スター」であった。オフィシャルサイトはこちら



【Afghan Star_03-Top 3】
(いずれもアフガニスタン「Tolo TV」のYouTubeチャンネルより)
「アフガン・スター」のステージ映像。タリバン政権下ではこうした音楽番組は許されていなかったが、こうした娯楽をずっと求めてきた層は多いのだろう。また、女性がステージで歌うことも、アフガニスタンでは長らくなかったことであったらしい。

 この番組は第4シーズンまで製作されており、それぞれの優勝者はレコード会社などからのデビューを果たしている。ここ数年は、治安状態の良くない都市でも精力的に地域オーディションが開催され、番組放送時には1000万人を超えるアフガニスタン国民が視聴しているという。

 ただし、人気が高まったためだろう、番組に参加した若い女性に対して「伝統に従うべき」や「不道徳である」などの強い批判が起こるなど、伝統的な社会との摩擦も生まれているらしい。

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