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中国、輸出ドライブ型高度成長の終焉

上得意の米国で倹約ブーム、消費バブルは戻らず

  • 経済観察報

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2009年7月23日(木)

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中国揮別出口高増長時代

経済観察報記者 張斌/趙宇新

米デトロイトのビジネスマンのデビッド氏は、以前はブティック通いを毎月2~3回は楽しんでいた。しかし35歳の彼は、今や倹約術を学びながら暮らしている。例えば、ピザの作り方を覚え、材料は割安な倉庫型ディスカウントストアに買いに行く。3カ月前には銀行に貯蓄口座を作り、おカネの貯め方を真剣に考えるようになった。

 中国のアパレル輸出業者の鄭氏にとって、デビッド氏は典型的な上得意だった。だが、それはもはや過去の話だ。デビッド氏は既に5カ月もブティックに出かけていない。デトロイトは自動車産業の大リストラに揺れているが、デビッド氏は失業を免れ、年収5万ドル(約475万円)を維持しているにもかかわらずである。

 米国では今、デビッド氏のような消費者が急増している。鄭氏のような中国の輸出業者にとって、これは喜ばしい話ではない。中国商務省の関連機関が最近発表したレポートは、次のような警鐘を鳴らした。

 「消費に対する理性を米国人が取り戻すに従い、中国の輸出の高度成長期はついに終わりを迎えるだろう」

消費への理性を取り戻し始めた米国人

 中国の輸出業者のすべてが、こうした悲観的な見方で一致しているわけではない。むしろ大半の輸出業者は、目下の冬の時代を耐え忍べば、再び高度成長期が訪れると期待している。

 しかし、昔日のデビッド氏はもういない。以前の彼は、おカネを湯水のように浪費していた。35歳といっても、金銭感覚は若者の頃のままであり、蓄財について考えたことはまったくなかった。ところが、現在のデビット氏は瀬戸際に追い詰められたような危機感を常に抱いている。

 「周りの友人から突然失業の知らせを受けることも珍しくない。今日は何不自由なく暮らしていても、明日は自宅も仕事も失う可能性が誰だってある。もし貯金がなければ、たちまち無一文に転落だ」

 デビット氏はさらにこう続ける。

 「デトロイトの高級ステーキ店にはほとんど誰も行かなくなり、倒産した店も少なくない。僕も昼食は毎日自分で作るようになった。昨晩の夕食の残りで昼食を作れば、4~10ドル(約380~950円)は倹約できるからね」

 「ピザを自分で作れば、専門店にケータリングを頼むより13ドル(約1200円)も安く上がる。コーヒーを自分で入れれば、スターバックスでカフェラテを買うのと比べて年間183ドル(約1万7000円)も浮く。買い物も以前は高級スーパーの『ホール・フーズ』に行ったけれど、最近は倉庫型ディスカウントストアの『コストコ』ばかりだよ」

 デビッド氏の自宅近くには、デトロイトのみならずミシガン州で最高級のショッピングモールがある。その来店者数は、1年前のわずか40%に減っているという。彼の友人の商店主は、「以前なら1カ月で完売していた商品が、今は売り切るのに1カ月半から2カ月もかかる」と嘆く。

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