• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

GMインディアの苦闘

稼働率7割からの脱出は可能か

  • business today

バックナンバー

2009年7月30日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

Can this man save GM India?

 ゼネラル・モーターズ・インディア(GMインディア)のカール・スライム社長は竜巻のようにめまぐるしく動く。自らわざわざ納車に出向き、メディアの販促キャンペーンでも中心的役割を務める。彼の努力は会社を救えるだろうか。

 「5カ年経営計画などもう古い。最近は15分のビジネスプランを立て、後は不測の事態がこれ以上起きないことを祈るばかりさ」。GMインディアのスライム氏は冗談交じりにこう話す。

 スライム氏が暗に指しているのは、世界一の自動車メーカーだったGMの米国事業が経営破綻し、オバマ政権からこのほど約140億ドル(約6720億ルピー)の資金注入を受けて救済された事実だ。これは世界各地のGMの子会社にとっては笑いごとではない。

 GMは欧州事業をカナダの自動車部品大手マグナの率いる企業連合に売却することを強いられ、「サーブ」をスウェーデンの高級スポーツ車メーカー、ケーニグセグに安値でたたき売り、SUVブランドの「ハマー」も中国に売り渡す話を進めている。こうした中、GMは破綻処理の一環として海外事業に「救援資金」を送ることは難しい。

* まだ最終決定はしていない

GM大宇は既にインドを撤退

 だが、親会社が倒産した以上、当然、GMインディアは生き延びられるのか、という疑問が浮上してくる。インドの自動車市場は相変わらず活況を呈しており、率直に言って米国の混乱の影響は全くない、とスライム氏は説明する。だが、果たしてそうだろうか。

 インドの消費者は、韓国メーカーのGM大宇自動車技術から受けた痛手にいまだに苦しんでいるはずだ。GM大宇は親会社GMの破綻に伴ってインド市場から撤退を強いられ、人気車種だった「マティス」も引き揚げられたため、マティスの多数のユーザーは以来、アフターサービスも受けられなければ、部品も買えなくなった。

 最近の消費者がインターネット検索に慣れていることを考えると、彼らは瞬く間にGM破綻の関連記事を山のように探し当て、撤退したメーカーのクルマを持ち続けることに不安を抱き始めるだろう。スライム氏自身、GM大宇撤退の一件以来、インドの消費者がクルマ購入にやや神経質になっていることを認めている。

 この状況を受け、スライム氏はGMインディアの各地の販売地区を訪れては、親会社が破綻してもGMインディアがインド市場から去ることはない、と念を押して回った。先週はバンガロールと(グジャラート州の都市)アーメダバードを訪ねた。その前の週は(ムンバイ南に位置する)プネ、(インド北西部に位置するグジャラート州の都市)ハロル、(デリーの南西約260キロに位置するラージャスターン州の州都)ジャイプールに足を運んだ。ジャイプールまでドライブするのはいいアイデアとは言えなかった、とスライム氏は笑う。

 同氏が今力を入れているのは、顧客にじかに接する形のサービスだ。アーメダバードでは自ら納車までしてきたそうだ。その顧客は家族で初めてマルチ・スズキ・インディア以外のクルマに目を向けたという。「わが社は人々に望まれるクルマをつくっていると感じた」とスライム氏は胸を張った。

 そうだとしても、GMのクルマがインド市場でもっと大量に売れていれば、スライム氏とGMインディアの基盤はより安定することだろう。だが、残念ながら現実はそれとは程遠い。

 GMの2008年4月から09年3月末までの販売台数はわずか6万1524台。72万2000台を売った首位のマルチ・スズキの10分の1にも届かない。この市場ではGMは新規参入組だ、とスライム氏も認める。

コメント0

「インド発 Business Today」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「絶対これしかありません」というプランが出てきたら、通しません。

鈴木 純 帝人社長