• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

経営改革迫られるインド国営航空

エアインディア、資産売却し民営化に活路

  • business today

バックナンバー

2009年8月10日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

Time to privatise Air India

世界の航空業界は厳しい経営を強いられている。黒字を維持できている航空会社は数社しかない。その主な理由は、航空事業が極めて資本集約的なビジネスであり、資源の効率的活用がカギを握っているためだ。

 エアインディアはその意味で非常に厳しい状況にある。従来から市場を独占し、ペルシャ湾岸地域の航路から苦労することなく収益を得てきたために、非効率化が進んでしまったのだ。従業員の仕事ぶりは緩慢で絶えずもめ事が起きている。

 従業員数が過剰なうえ、人件費は高く生産性は低い。このことが問題を悪化させている。従業員の生産性を上げるために導入した生産性連動報酬(PLI)も裏目に出た。関連支出が膨らむ一方、業績は悪化するばかりという嘆かわしい状況だ。ほとんどの従業員はPLIが給与の数倍に達している。

合併後、内部の統合図れず

 最大の元凶は、もちろん、同じ国営会社だったインディアン航空と2007年に合併したことだ。2つの航空会社は国営化以降、まったく異なる企業文化を発展させ、激しく張り合ってきた。様々な意見で割れる労働組合にも見られるように、この水と油のような企業文化の統合が独自の問題を生み出している。

 エアインディアは現状を打開できるだろうか。

 同社の営業キャッシュフローは毎月、約15億ルピー(約30億円)の赤字だ。そこへ、さらに新機材購入のための負担、25億ルピー(約50億円)が重くのしかかる。激しい企業間競争と燃料費の高騰から利益率はじりじりと悪化している。

 政府の財政赤字が膨らむ一方、必要不可欠である社会的、物理的インフラへの投資が課題となっているインド政府にとって、この現状下では、国営航空会社に対する大規模な救済策を正当化することは難しい。傾きかけた事業に資金をつぎ込む愚行と見なされかねない。

「インド発 Business Today」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授