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アップルvsグーグル、IT業界の覇権争いへ

シュミット氏がアップル取締役を辞任、協調関係終わる

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2009年8月11日(火)

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Peter Burrows (BusinessWeek誌シニアライター、シリコンバレー)
米国時間2009年8月4日更新 「Apple vs. Google: Tech's Newest Rivalry?

 この30年間、IT(情報技術)業界では、時代の趨勢を決める大規模な覇権争いが幾度か繰り広げられてきた。そして、その結果に応じて、一般消費者が手にする製品や企業が扱う製品も変化してきた。

 1980年代には米マイクロソフト(MSFT)と米アップル(AAPL)が激突し、1990年代にはマイクロソフトと米IBM(IBM)が衝突、2000年代に入るとマイクロソフトと米グーグル(GOOG)が争った。そんな覇権争いの歴史に新たに加わりそうなのが、グーグルとアップルの対決だ。

 8月3日、グーグルのエリック・シュミットCEO(最高経営責任者)が、アップルの取締役を辞任(BusinessWeek.comの記事を参照:2009年8月3日「Cloud War: Google's Schmidt Resigns Apple's Board」)。両社の関係が友好から競合へと変化しつつあることがあらわになった。

 アップルとグーグルは、売上高の伸び、株価の上昇、雑誌の特集記事での扱いなど様々な尺度から見て、この10年間で特に顕著な成功を収め、大きな影響力を発揮した2大企業だ。

 だが、今後10年間でコンピューター業界をいかに発展させていくかという展望に関して、両社の指向は極端に違う。カリフォルニア大学バークレー校オープン・イノベーション・センターのヘンリー・チェスブロー教授はこう話す。「どちらも革新的な企業だが、そのアプローチは大きく異なる。大成功を収めた企業ながら、手法の違いは際立っている」。

 グーグルは、標準技術を採用し、プログラマーたちがあらゆるコンピューター機器であらゆるソフトウエアを動かすことが可能な、ウェブ標準を利用したオープンな世界を指向している。利用可能なこうしたプログラムや機器、ウェブサイトが増えれば増えるほど、グーグルは、オンライン広告を販売しやすくなる。

目指す路線は、オープンな世界か、厳格な統制か

 だが、アップルの路線は大きく異なる。同社は、ソフトウエア開発者らのネットワークを巧みに管理し、同社の携帯電話「iPhone(アイフォーン)」向けの販売ソフトウエアを厳しく統制している。その狙いは様々で、粗悪なアプリケーションを締め出すという目的から、さらには、アップル自身のサービスや、米国内で同機種を独占的に扱う米通信事業者AT&T(T)のサービスと競合するアプリケーションの排除を目論んでいるとの声もある。

 同社が7月に、ウェブを利用したグーグルの音声通信管理サービス「Google Voice(グーグル・ボイス)」のアイフォーン用アプリの配信を拒否したのは、これが原因とも考えられる(BusinessWeek.comの記事を参照:2009年7月31日「FCC Now Looking Into Apple's Rejection of Google Voice App」)。

 アップルとグーグルでは、コンピューターのハードウエアに対する姿勢も異なる。グーグルは、スマートフォン(多機能携帯電話)用基本ソフト「Android(アンドロイド)」を搭載した携帯電話や小型機器を多数のハードウエアメーカーに製造してもらうことを目指している。恐らく、パソコン用基本ソフト「Chrome OS(クロームOS)」の正式版を投入した後も、同じ路線がとられるだろう。

 一方アップルは、パソコン「Macintosh(マッキントッシュ)」にせよ、携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」にせよ、アイフォーンにせよ、他社による製造を認めていない。

 1980年代に米大手ゲームソフト会社エレクトロニック・アーツ(ERTS)を創業し、現在は米ゲームソフト会社デジタル・チョコレートのCEOを務めるトリップ・ホーキンス氏はこう話す。「アップルは、ハードウエアの販売こそ自社の中核事業だと考えている。同社には、今後も最高の機器を生み出していけるのは自分たちだという確固たる自負があり、彼らがそう考えるのももっともだ」。

シュミット氏のアップル取締役辞任の理由

 これまで両社の違いがあまり取り沙汰されなかった背景には、2006年からアップルの取締役を務めてきたシュミット氏の存在がある。そして両社とも、互いの関係は良好だと述べてきたし、両社がこれまで協調関係にあったのは間違いない。

 アップルのスティーブ・ジョブズCEOは、8月3日付けの報道発表資料の中で、「シュミット氏は、当社の優れた取締役として、その貴重な時間、才能、情熱、知見を注ぎ込み、当社の発展に貢献してくれた」と述べている。

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