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銀行の過剰融資はこうして株式・不動産投機に向かう

ある金融ブローカーが語る資金流用の“抜け穴”

  • 経済観察報

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2009年8月20日(木)

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一个信貸ケン客的生存:信貸資金如何漏入股市、楼市

経済観察報記者 趙紅梅

「やりようは、いくらでもある。要するに政策の“抜け穴”をいかに見つけ出すかだ」――。金融ブローカーの李春海(仮名)は、そう豪語する。彼によれば、金融当局が監督強化の通達や文書を出したところで、銀行からの借入金を株式市場に流す手口はいくらでもある。「資金調達コストがいくぶん高くなるだけさ」と、彼はうそぶく。

 李春海は、ある中央企業の財務公司の若手マネジャーである。金融業界では強気で鳴らす人物として知られ、ある友人は彼を冗談交じりに「銀行貸出市場の猟犬」と呼ぶ。財務に精通し、資金運用に長け、銀行業界や信託業界に豊富な人脈を持っている。

*中央企業は中国中央政府直属の大手国有企業。財務公司は企業が設立し、グループの資金を一括して管理・運用する一種のノンバンク

 「カネを調達をしたい会社があれば、オレが融資を取り付けてみせる」と、李春海は胸を張る。時には、信託会社に働きかけて融資の受皿になるプロジェクトを組成し、仲介手数料を受け取る。こうした取り引きを通じて年間少なくとも数百万元を稼ぎ出し、しかもコストはたいしてかからないという。

 2008年末以降、銀行貸出市場では李春海のような金融ブローカーが数多く暗躍している。彼らは銀行から融資を引き出すコツを熟知しているだけでなく、引き出したカネを複雑な経路を介して本来とは違う目的に流用する術に通じている。

「資金調達が必要な時は、いつも彼に頼む」

 中国銀行業監督管理委員会(日本の金融庁の銀行監督部門に相当)は7月末、「固定資産貸付管理暫定弁法」を正式に公布するとともに、「流動資金貸付管理暫定弁法」の意見募集(パブリックコメント)案を発表した。固定資産と流動資金という銀行の二大融資項目について、貸出業務のフローを厳格に管理し、貸出金の不正流用を防止するのが狙いである。

 だが、金融ブローカーたちの熱気は冷めていない。7月30日の夜、李春海は数名の友人を招いて宴席を催した。ある不動産デベロッパー向けに5億元(約70億円)の融資を実現させた“祝杯”を挙げるためだ。

 この融資の期限は1年、資金調達コストは13%である。李春海は銀行や信託会社を巻き込み、投資商品として販売する方法で融資を成功させた。

 不動産デベロッパー向けの銀行融資には制限がある。そこで、李春海はこのデベロッパーの開発プロジェクトに対する投資を、短期かつ利回りの大きい財テク商品に仕立て上げた。信託会社が商品を設計し、銀行がそれを販売する。こうして調達した資金を、プロジェクトの資本金の一部に充てたのである。

*詳しくは「暴走する“銀信政”の錬金術」を参照

 宴席には李春海に加えて、信託会社、銀行、企業で働く友人たちが顔をそろえ、話題はこのプロジェクトを執行するための細かなノウハウや利益分配に及んだ。5億元の融資に対して0.6%の仲介手数料を取るというから、李春海と友人たちは相当な金額を手中にするはずだ。

 今年上半期だけで、李春海は自身が所属する企業グループの運転資金向けに2億元(約28億円)、固定資産投資向けに1億元(約14億円)の融資を引き出し、手形貸出でも5000万元(約7億円)の実績を上げた。それ以外にも、彼は“個人的”に4件の融資案件を成立させた。

 「銀行に強いコネがあり、この種のプロジェクトの進め方を熟知している。資金調達が必要な時は、いつも彼に頼む」。ある企業の友人はそう話す。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官