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GM新取締役会、経営陣に厳しい態度

新生GMの成長戦略が見えてこない

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2009年8月20日(木)

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David Welch (BusinessWeek誌、デトロイト支局長)
米国時間2009年8月13日更新 「GM's Board Ratchets Up Pressure on New CEO

 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のフレデリック(フリッツ)・A・ヘンダーソン氏のCEO(最高経営責任者)就任以来、新生GMの取締役会はまだ1度しか開催されていない。だが取締役会は既に、ヘンダーソンCEOに対し業績改善を厳しく求めている。

 ヘンダーソンCEOはインタビューの中で、8月3日にデトロイトで開催された最初の取締役会において、一部の新取締役会メンバーが同CEOに対し、GMの収益計画の提示を求めたと述べている。取締役会に出席したある人物と、議事内容の説明を受けた別の関係筋によれば、取締役会ではさらに厳しい意見も出たという。この取締役は、GMが4月27日に発表した経営再建計画の改訂版は十分ではない、とも語った。

 あるGM幹部は、「一部の取締役は、我々の経営計画では成功はおぼつかないと考えている。我々は厳しい監視の目にさらされることになるだろう」と語る。

 最初の取締役会からして、協議の内容は以前のGM取締役会とは全く異なっていた。以前の取締役会では、辞任に追い込まれたリック・ワゴナー会長兼CEO(当時)が厳しい追及を受けることはまれだった。ワゴナー前会長は2005年以降、累計約800億ドル(約7兆6000億円)もの赤字を出していたが、それでも取締役会の後ろ盾を得ていた。またGMは、長年ほぼ恒常的にリストラに専念してきたため、以前の取締役会では経費削減ばかりが取り上げられてきた。

GMに投入された公的資金の保全

 専門家らによれば、GMの新取締役会は、旧取締役会以上に厳しい経営監視の実行を迫られることになるという。以前の取締役会はワゴナー前会長に対し寛大で、甘すぎたとの批判の声もある。そのため、新取締役会は、従来の取締役会よりも経営陣を厳しく監視し、GMを破産及び会社清算から守った公的資金の保全に取り組んでいることを明確に示す必要がある。

 米政府は1月以降、GMに500億ドル(約4兆7000億円)の公的資金を供給。投じた公的資金の大半はGM株に転換され、政府が株式の60%を保有することになった。投入した公的資金を回収するには、GMは段階的に新株を発行し、最終的に株式時価総額を690億ドル(約6兆5000億円)――これは過去に例のない水準だ――にまで高める必要がある。

 米ペンシルベニア大学ウォートン経営大学院のジョン・ポール・マクダフィー准教授(経営学)は、「国民と政府はGMの経営を注視していくだろう。公的資金による救済措置は不興を買っており、GMは公的救済企業の汚名を返上する、めざましい経営立て直しが必要だ」と語る。

 新生GMの新取締役会は、そうしためざましい経営再建を求めて圧力をかける方針だ。最初の取締役会では、米通信最大手AT&T(T)元会長兼CEOでGM新会長に就任したエド・ウィッテーカー氏をはじめ、複数の取締役が、収益改善及びブランド強化の実現方法や、GMの新車種の競争力をいかに消費者に伝えるかをヘンダーソンCEOに問いただした。

 ヘンダーソンCEOは、「取締役の質問は、いずれも収益計画に関するものだった」と語る。また、「どのような経営目標を立てているのか。自身の経営責任をどのように果たすのか」などの質問も受けたと明かした。

まだ見えないGMの成長戦略

 新取締役会が指摘した最大の問題点は、GMの経営再建計画が不十分だということだ。経営再建計画の骨子は、4ブランドを廃止し、事業規模と販売ディーラー網を縮小して、破産法適用による民事再生手続きを経て財務状態を健全化することだ。だが、これだけではGMはかろうじて採算性を確保できるのみで、成長戦略に欠ける。取締役会の議事内容を知る2人の消息筋によれば、一部の取締役は、再建計画で示した売り上げ・市場シェア目標を超える成長への取り組みが足りないと問題提起したという。

 成長戦略は、ヘンダーソンCEOの大きな課題だ。経営再建計画によれば、今年の米国市場の新車販売台数が1000万台で、市場シェア19.5%を確保できれば、GMは少なくとも利払い前の時点で黒字化を達成できる。GMは再建計画の中で、今後数年間の市場シェアは18.4~18.9%の範囲内で安定的に推移すると見込んでいる。GMの年初から7月までのシェアは19.5%だが、7月のシェアは18.8%に低下している。

 だがアナリストらは、GMが18%以上の市場シェアを維持するのはそう簡単ではないと見ている。GMは「ハマー」「ポンティアック」「サーブ」「サターン」の4ブランドに関し、ポンティアックを廃止、残りの3ブランドを売却する計画だ。これら4ブランドの車種は3%のシェアを占め、GMがこれらブランドの顧客を取り込めなければ、シェアは15%程度に落ち込むことになる。

新車種の不足が市場シェア確保の足かせに

 米銀大手バンク・オブ・アメリカ(BAC)傘下のバンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズ・メリルリンチのアナリスト、ジョン・マーフィー氏によれば、GMの新しい製品販売計画は、これから2013年まで、販売台数の45%を新モデルで占めるとしているものの、新車種をどれほど市場に投入するかは、現時点では定かではないという。

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