「吉田鈴香の「世界の中のニッポン」」

次期政権こそ高校を義務教育化せよ

「順位つけて競争」は上位3分の1、ほかは真の「ゆとり教育」を

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2009年8月31日(月)

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 8月30日、総選挙が終わった。

 勝利した民主党は、いよいよ内閣作りに着手する。新首相が9月20日にニューヨークで開催される国連総会に出席することを念頭に置くと、少なくとも9月15日までには組閣、そして臨時国会を召集しておかねばならない。

 民主党は、連立内閣を作ることを考えた方がいい。

 理由の1つは、国会運営を安定させる「数」を確保するため。もう1つは、民主党内の合意形成が難しい分野があるためだ。党内での議論が激しく、互いに意見をつぶしあうために挙党一致の理念と方針が作れず、第三者にゆだねた方がいい大臣ポストがある。

党の結束ができない3分野

 民主党の国会議員、または連立内閣での国会議員では方針の一本化ができない大臣ポストとは、「文部科学大臣」「行政改革大臣」「総務大臣」「防衛大臣」である。

 民主党の鳩山由紀夫代表は、8月17日午後の6党党首討論で、同党が政権を獲得した場合、財務相、外相、官房長官には民間人ではなく、政治家を起用する考えを明らかにしている。ということは、その他の大臣ポストは政治家ではない可能性もあるとも読める。

 そして、2003年の選挙時に旧大蔵省財務官である榊原英資氏を財務大臣にすえたネクストキャビネット(次の内閣)を組んだことがあったが、この発言で、榊原氏の入閣はなくなった。

 ちなみに、民主党が5月19日付で発表した鳩山総理大臣の下での内閣閣僚名簿は、下の表の通りである。民主党が上げ潮に乗ってからの“組閣”であるから、かなり本気と見てよい。

■鳩山『次の内閣』閣僚名簿
  大臣
ネクスト総理大臣 鳩山 由紀夫
ネクスト副総理大臣 小沢 一郎 菅 直人 輿石 東
ネクスト国務大臣 岡田 克也
ネクスト官房長官 直嶋 正行
  大臣 副大臣
ネクスト総務大臣 原口 一博 黄川田 徹 加藤 敏幸
ネクスト外務大臣 鉢呂 吉雄 武正 公一 白 眞勲
ネクスト防衛大臣 直嶋 正行(兼務) 山口 壯 一川 保夫
ネクスト内閣府担当大臣 松井 孝治 泉 健太 藤本 祐司
ネクスト財務大臣 中川 正春 松野 頼久 大塚 耕平
ネクスト金融担当大臣(経済財政担当) 大畠 章宏 下条 みつ 大久保 勉
ネクスト厚生労働大臣 藤村 修 山井 和則 中村 哲治
ネクスト年金担当大臣 長妻 昭 蓮 舫
ネクスト経済産業大臣 増子 輝彦 大島 敦 藤原 正司
ネクスト法務大臣 細川 律夫 加藤 公一 松野 信夫
ネクスト文部科学大臣 小宮山 洋子 牧 義夫 鈴木 寛
ネクスト子ども・男女共同参画担当大臣 神本 美恵子 西村 智奈美 島田 智哉子
ネクスト農林水産大臣 筒井 信隆 笹木 竜三 高橋 千秋
ネクスト国土交通大臣 長浜 博行 後藤 斎 室井 邦彦
ネクスト環境大臣 岡崎 トミ子 伴野 豊 ツルネン
マルテイ
ネクスト官房副長官 長妻 昭(年金担当大臣兼務) 福山 哲郎

 「行政改革大臣」のポスト名がないことに、注目していただきたい。

 また、表中、赤字はいわゆる日本教職員組合(日教組)系の議員である。

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著者プロフィール

吉田 鈴香(よしだ・すずか)
ジャーナリスト

吉田 鈴香1958年生まれ、法政大学大学院修士課程修了。スウェーデン国防軍国際センター民軍協力コース修了。広告代理店、出版社勤務を経てフリージャーナリストとして独立。1989年より国際協力の取材を始め、現在では世界の紛争地に赴くかたわら、発展途上国の開発・援助政策、コミュニケーション戦略を作成する。拓殖大学国際学部非常勤講師も務める。
主な著書に『アマチュアはイラクに入るな』(亜紀書房)、『紛争から平和構築へ』(論創社、共著)など。ウェブサイト「吉田鈴香が見る世界」も公開中。Twitterのアドレスはこちら



■編集部よりお知らせ
本コラムの著者である吉田鈴香さんが参議院選挙に立候補することになりました。 そのため新着記事の更新を停止いたします。[2010年6月14日]

■筆者より
2年弱、読者の皆様の叱咤激励に支えられながら続けてまいりましたことに厚く お礼を申し上げます。ご愛読ありがとうございました。(吉田鈴香)



このコラムについて

吉田鈴香の「世界の中のニッポン」

東ティモールから旧ユーゴスラビア、シエラレオネ、イラクまで、世界の紛争地帯をジャーナリストとして訪ねてきた著者が、国際支援の現状、ODA(政府開発援助)に望むこと、武装解除と平和交渉などを鋭くリポートする。

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